新色発売初日から「売上が跳ねる」

sopoは「ひとくちだけ、試してみたい、色がある。」と掲げる通り、カラーバリエーションの豊富さが特徴だ。

店舗によって展開にばらつきはあるものの、カラーマスカラなら10色、組み合わせの妙が光るパウダー&ライナーは4色が並ぶ。

「バズる期待があった」「新色発売日から売上が跳ねます」。ファミリーマートが起こす“コンビニコスメ革命”の裏側_2
トレンドカラーをそろえるsopoのカラーマスカラ(税込935円)

さらに、半期に一度新色が登場。通常のコスメブランドでは当たり前だが、緊急購買のための定番品がメインのコンビニコスメが、定期的に新色を発売するのは珍しい。

なんといっても最大の強みは、これらが47都道府県のファミリーマート約1万6600店で展開されることである。

主に百貨店で展開する「デパコス」や、ドラッグストアを中心に展開する「ドラコス」よりも圧倒的に商圏が広い。ドラッグストア大手3社の店舗数を合わせても、ファミリーマートの約4割にとどまる。

加えて、ファミリーマートの多くが24時間営業のため「今ほしい」に応えられる。到着までに時間のかかるネットショッピングにはない、コンビニが持つ長所を最大限に活かしたブランディングではないだろうか。

そしてsopoが話題を呼んだのは、こうした色展開だけでなく、そのクオリティーが購買客の想像を越えていたからである。

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ファミリーマート商品本部日用品・雑誌部の新宅寛史さん(左)と芝恵莉子さん

同部の芝恵莉子さんは「デパコスにも引けを取らないレベルのものがコンビニで、この価格で買えることが一番の売りです。かつ、お客様にしっかり届いていることがSNSのコメントから感じられます」と説明する。

「複数個を買ってくださるお客様やリピーターも多いんです。3月と10月の新色発売日から売上が跳ねます。多くの方がいろんな感想をSNSにアップしてくださるのがうれしくて、(芝さんと)ふたりでよくチェックしています」と新宅さん。

「新色を楽しみに待っている方が増えている実感があります。ありがたいことに、インフルエンサーの方々がsopoをおすすめしてくれて、そうした情報を見た方が新色の発売を知り、店舗に足を運んでくださっている流れもあります」と芝さんが続ける。