大麻取締法違反で逮捕。「干された状態に…」

そして、2001年8月いしだは大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕される。
いしだは真剣な面持ちで「これが二度目のターニングポイントです」と語る。逮捕により、あれだけ売れっ子だったいしだへの仕事のオファーはピタリとやみ、いわば、「干された」状態となった。しかし彼を苛んだのはそれだけではなかった。

「逮捕されたとたん、それまでそばにいた人たちが、手のひらを返して蜘蛛の子を散らすように僕のそばから去っていったのです。それだけの大変なことをしてしまったので当然ではありますが、それにしてもここまで人っていなくなるのかと。
それまで毎日『今日何してんの』とか『遊び行こうよ』って連絡してきてた人間が、コロッと変わって『これからどうすんの』とか聞いてくるのですが、その声色がなにかちょっと嬉しそうなんです。昨日まで弟分みたいだった人が、突然『ざまあみろ』みたいなテンションで連絡してきたりとか。人ってここまで豹変するんだなって……」

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インタビューに応じるいしだ壱成
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反面、それでも変わらなかった芸能界の友人たちもいる。92年のいしだのデビュー作『悲しいほどお天気』でヒロインを演じた観月ありさ(46)や『聖者の行進』(98年・フジテレビ系)で共演した俳優の安藤政信(47)らだ。

「特に安藤くんは僕が天狗だったときも、堕ちたときも、変わらず親身になってくれて。『周りは変わってもオレだけは変わんねぇよ! サウナ行こうぜ』って親身になってくれた。我聞もそうでした」

当時、失意の底にいた彼を励ましたのは芸能界の仲間たちだけではない。「家族」である父・純一もまた、罪を犯した息子に寄り添ったという。3度の結婚と離婚を乗り越え、また、「純一ファミリー」の一員としても語られるいしだは、いま、「家族」についてどう考えるのか。
(♯3へ続く)

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/撮影/Soichiro Koriyama