女子高生ミスコンのファイナリスト
ミスコンの審査方法が様変わりしている。旧来のミスコンは書類審査があって、ファイナリストは応募ハガキや審査員の投票で決まったものだ。現在はSNS審査が主流となり、ギフトや投げ銭、ネットの人気投票などで評価される。いわば“みんなが審査員”の時代である。
モデルでインフルエンサーの「けいえる」こと、河本景さん(21)は、高校時代に3度、ミスコンにチャレンジした経験がある。河本さんはこう話す。
「私は漠然と芸能界に入りたかったんですが、何から始めたらいいのかがわからなかった。そういうときに目の前にドンっと大きいミスコンがあったんです。一歩踏み出すのに、ミスコンからなら始めやすかった」
彼女は高校1年生のとき、2つのミスコンに応募、しかし結果は思わしくなかった。
そして高2になって、3度目の挑戦として「女子高生ミスコン2018」に挑戦。そして、全国ファイナリスト8人に残り、決勝のステージに立った。結果は「審査員特別賞」を受賞。成功したのは、「2度の失敗のおかげ」と河本さんは語る。
「2度の失敗で、ミスコンではこういうふうに頑張る女性が生き残るんだな、という要領がわかったんです。私は、自分なりにそれを実践しただけでした」
出場前からSNSのフォロワーを増やす
力を入れたのは、自身のSNSアカウントの強化だった。
「まず、出場する前の段階で、TikTok、Twitter、InstagramなどのSNSに力を入れ、フォロワーを増やしました。そこでは実はリアルでの応援も大切でした。親も協力してくれましたし、通っていた千葉県の高校の同級生たちも3度目の挑戦と知って、熱く応援してくれたのが大きかったですね」
冒頭の河本さんが出場した「女子高生ミスコン」では当時、ライブ配信サービス『SHOWROOM』での審査があった。
「SHOWROOM ではライブ配信中に『星』の無料アイテムや有料アイテムを投げてもらうと、ポイントが加算されて、評価が高まります。なので、見てくださる方の多い時間帯に配信をするように工夫していました」
SHOWROOMには1万円の『東京タワー』と呼ばれる課金アイテムがあった。
「コンテストの締め切り間近にもなると、どのルームでも『東京タワー』が飛び交っていましたね」
ファンが少なくても、大きな投げ銭をしてくれる、いわゆる『太客』をつかまえられれば逆転も可能だという。
「アイテムでの逆転のことですよね。私も『東京タワー』などのアイテムをいただいたことはありました。それも1つの戦い方なんだと思います。コツコツ型なのか、一発逆転型なのか、ルームによって全然違います」(同)