二度目の結婚までは、相手に依存していたと思う

真木さんは、これまで3度の結婚をしています。一度目は、大学卒業をして間もない頃。バイト先で知り合った人でした。「就職は厳しいから結婚」してはみたものの、生活苦から不仲になり離婚。二度目は、ネットベンチャーで働き出した29歳の時。会社の同僚でしたが、うまくいかず離婚。41歳で三度目の結婚をし、結婚に何が必要か分かったと言います。

「二度目の結婚までは、相手に依存していたんだと思います。『生活に困りたくない』『孤独になりたくない』といった気持ちが強かったです。都合がいい考え方でした。自分が自立できていないのに、幸せなんてなれっこない。三度目の結婚の前にも交際していた人がいましたが、それで苦い思いをしました」

占い師・真木あかりさんが3度の結婚を経てやっとつかんだ「自分が納得できる人生」【私のウェルネスを探して 真木あかりさん 後編】_5

自分が自立できていない状態で相手を求めると、自立できていない人が来る。目的やスペック(お金、見た目的なもの)でパートナーシップを結ぶことも同じで、「互いに引き合うんだなと思いました」。三度目の結婚になる現在のパートナーとは「お互いに何も求めない関係」だと振り返ります。

「何も求めないし、何かしてほしいこともない。これは相手も同じで、ただお互い、相手のために自分がしたいことをします。相手は43歳、私は44歳。互いにいい年になってから結婚したので『出会ったのが遅かった分、残りの人生は少しでも笑顔でいられるようにやっていこうね』と約束しています。健康でいられる時間を少しでも長くしようね、とも。プロポーズの時に言われたのが、『愛は自然に続いていくものではないから、お互いに日々努力していきましょう』という言葉でした。経済的にも精神的にも自立した今だからこそ、やっと自分が納得できる人生を得られたような気がしています」

「幸せは自分で叶えるもの」と理解すれば夢に近づく

占い師を始めた頃と比べて、書くことにも変化が。「より“考えてもらう文章”を書きたいと思うようになりました」。真木さんは、占い師として個人鑑定を引き受けることもあるそうですが、「この人と結婚して、私は幸せになれますか?」「いつ幸せになれますか?」「どこにパートナーがいますか?」と聞かれることが多いそう。

「聞きたくなる気持ちはわかります。いけないことじゃないです。でも、幸せにしてもらうのではなく、幸せは自分で作っていくんですよね。幸せにしてしてもらいたい、幸せはどこかから降ってくるものと思っていると、自分以外の何かに人生の舵を預けてしまうことになります。幸せは自分で叶えるものと理解することで、自分が成長できるし夢に近づくと思います」

占い師・真木あかりさんが3度の結婚を経てやっとつかんだ「自分が納得できる人生」【私のウェルネスを探して 真木あかりさん 後編】_6

自身の経験を糧にして、新たな気づきと共に進む人生。幼少期に経験したつらい経験や痛みを「抗えないこと」として自分なりに受け入れながら、占い師として読者や相談者に温かな言葉を送り続けます。

「よく開運法を聞かれるんですけど、“これをしたら幸せになる”ではなくて、“この時期に運気が良くなるからこの行動を加えてみては”と私は伝えています。結局のところ、ラッキーフードを食べてもラッキースポットに行っても、自分が行動しなくては運気は変わらないです。うまいことやりたい、の一歩先に行けるといいですね。過去は変わらないですが、考え方は変えることができます。自分を持つこと、それに行動と気持ちを乗せていくことで、人生は少しずつうまくいくんじゃないでしょうか。ただ、本当にしんどい思いをしている人もいると思います。その人に“自分で考えろ”“立ち上がれ”というのはあまりに酷です。まずは乗り越えるために、前に進めるような言葉を届けられたらと思います」

占い師・真木あかりさんが3度の結婚を経てやっとつかんだ「自分が納得できる人生」【私のウェルネスを探して 真木あかりさん 後編】_7
真木さんはLEEwebでも週間連載中。読者に寄り添ってくれる、ちょっと前向きになれるアドバイスが好評です!

真木あかりさんに聞きました

占い師・真木あかりさんが3度の結婚を経てやっとつかんだ「自分が納得できる人生」【私のウェルネスを探して 真木あかりさん 後編】_8

身体のウェルネスのためにしていること

“1に足腰、2に文体”!週3、4回のジョギング
「週3、4回ジョギングをしています。村上春樹さんが“1に足腰、2に文体”とおっしゃっているのに影響を受けて10年ほど前から続けています。距離は10km弱ほど、つらい時は走ったり歩いたりを繰り返したりと、マイペースに続けています。Amazonのオーディブルを聞きながら走ることが多いですね。私は一日中仕事をしているので、机から離れるという意味でも、ジョギングの時間があることでバランスが取れていると思います」

心のウェルネスのためにしていること

仕事の後、好きな本を読みながらスコッチを飲む
「その日に書くと決めた原稿を全て終わらせた後、好きな本を読みながらスコッチを飲む時間でしょうか。本は、その日の気分に合わせて選びます。読書が好きなので、部屋のいろいろな場所に本が置いてあり、気が向いたらページが開けるようになっているんですよ。休日を作っていないので、原稿を書き続けることに一区切りをつける意味でも、大事な時間だと思っています」

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占い師・真木あかりさんが3度の結婚を経てやっとつかんだ「自分が納得できる人生」【私のウェルネスを探して 真木あかりさん 後編】_9
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撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子

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