FIREってうさんくさくない? 世帯年収630万、子2人でもセミリタイアできた3つのポイント_2

常識に縛られているとFIREが遠のく

――はじめからFIREを目指していたのでしょうか?

「FIRE」という言葉は後になって知りました。「自分たちが目指していることだ」と。不労所得を得たいと考えたのは大学生の頃です。投資資金を作るためにパチスロをしていましたね。

――資金をパチスロで用意されたのですか

今は難しいかもしれませんが、当時はしっかり分析すれば時給にして2000円程度の利益が見込めたんです。好きな時間にできるし、バイトするより時間効率がよかった。

しかも、パチスロと投資って似ているところがあるんですよ。自分が出した金額に対して見込めるリターンを「期待値」と言うのですが、ギャンブルと投資の違いはこの期待値が「1」を超えるかどうかにあります。1万円出して9000円戻ってくると、期待値は0.9ということです。パチスロは、店の下見や分析など自分の行動次第で期待値を1以上にできました。行動の積み重ねで資産が増えるという考え方は、投資にも通じています。

――なかなか珍しい資金調達方法かもしれませんね

投資している人でパチスロをやっていた人は結構います(笑)。世間的には誉められたやり方ではないと思いますが、あまりそういう常識に縛られる必要はないと考えています。大切なのは「何のためにするのか」という目的ですから。常識を基準にしていると、自分にとっての優先順位の判断が遅れてしまいます。