第2位:『メガ・パイソンVSギガント・ゲイター』(2011年)

パクリ、低予算、おふざけが生む悪名高き「アサイラム」映画の傑作ベスト5_4

良作アサイラム映画を語るならば、『メガ・パイソンVSギガント・ゲイター』(2011年)は外せまい。

「国立公園を舞台に、巨大なヘビとワニが戦う」シンプルな筋書きの本作だが、注目すべきはその豪華キャスティング。80年代を代表するアイドル歌手であり、かつてライバル関係にあったデビー(デボラ)・ギブソンとティファニー・レニー・ダーウィッシュの二人が、ダブルヒロインを務めているのだ。

その上、作中ではデビーとティファニーが壮絶なキャットファイトを演じるシーンまで用意されているというのだからたまらない。ちなみにデビーは〝ヘビを偏愛する狂気的エコ・テロリスト〟、ティファニーは〝ワニをドーピングしてヘビ抹殺を目論む森林保護管〟という役回りである。

その二人の存在を抜きにしても、ヘビやワニの暴れっぷりが痛快で見所も豊富。良い意味でのチープさを伴った、王道モンスター・パニック映画に仕上げられている。

数あるアサイラム映画の中でも、トップクラスの一本になるだろう。