「むっちりな感じが好みですね」
――どういったところが好みなんでしょうか?
凛とした品のあるオーラが好きです。あと、痩せすぎている人が少なく健康的なイメージです。他には歯並びフェチで、八重歯が特に好きなので、河合奈保子さんなんかはそこがビビッときました。本当にかわいい。
――グラビアがお好きとのことで、体型もポイントですよね。
はい。好みに波はあるんですが、基本的には健康的な体つきが好きで。むっちりみたいな感じが好みですね。最近の方だと、大原優乃さん、ちとせよしのさんが好きです。
――80年代「アイドル」というより80年代「グラビア」に惹かれるのはなぜなのでしょうか?
もともと女の子や写真が好きなことからグラビアも好きで、80年代のものは写真の雰囲気や距離感、女の子の眼差しが強そうなところがツボです。
グラビアを好きになる前からレトロな画風の少年漫画などのヒロイン像も好きで、そういった理想が80年代グラビアには感じられます。漫画家では、桂正和さんや河下水希さん、矢吹健太朗さんなどの描く女の子が特に好きです。
自宅に写真集200冊のコレクション
――『週刊少年ジャンプ』に登場するヒロインの系譜のひとつが、80年代アイドルなのかもしれないですね。写真集も集めておいでのようですが。
もういい加減大人ですし、断捨離しなきゃなと思いつつ……蔵書は200冊くらいでしょうか。写真集は、写真家とアイドルの相乗効果が感じられるのがいい。
最近の作品なんですが、新津保建秀さんがアイドルの鈴木絢音さんを撮影した『光の角度』(幻冬舎)という写真集が好きで。新津保さんの作品集なのでは? と思うくらいトガってて、冒頭から6ページくらい風景写真なんですよ!(笑)
すごくワクワクさせられる構成で、心をつかまれるんです。これって被写体が絢音さんだから新津保さんに食われてなくて、媚びてないのに本人のよさがしっかり感じられるんだと思います。周波数が同じ感じがして。
――そこは本のよさですね。写真もかなり好きなんですね。
昔の写真集もかなり集めているのですが、あの頃のデザインが好きというのもありますね。表紙買いするものも多くて、少女写真集の『Namaiki』(篠山紀信、中森明夫)とかそうです。なので、自分のファースト写真集ではロゴデザインも当時のレトロ感でやりました。