「プレイヤーチェンジ」が周りを巻き込んだ
――「ムール貝」のネタが企業まで巻き込んだわけですね。「プレイヤーチェンジ」も周りの芸人を巻き込んだ動画がSNSで人気を得ています。
サツマカワ あるとき、流れ星のちゅうえいさんとライブで一緒になったんです。ちゅうえいさんもギャガーだし、プレイヤーチェンジを一緒にやらないかな……って思って。Aマッソの加納さんも近くにいたので声を掛けて。
どんぐり あのときかぁ。
サツマカワ 動画を撮って公開したらバズるんじゃないかと思って、ナイチンゲールダンスの中野なかるてぃんに撮ってもらって。Twitterに載せたら1000以上のいいねがついて、みんなを巻き込めるんだなって思ったんです。それ以降、ライブのエンディングに怪奇!のメンバーがいるときはギャグを用意しておかなきゃいけないという流れに(笑)。
アキト すごく印象に残っているのが常滑(愛知)でのお笑いフェスです。他の出演者が芸歴20年以上とかの結構な先輩ばかりで声を掛けづらかったんですが、オテンキのノリさんがコウメ太夫さんとかを捕まえて、「プレイヤーチェンジを撮りましょうよー!」って言ってくれて。めちゃくちゃ撮らせてもらいました。
サツマカワ 最高でした。
アキト そういうふうに、周りの人が想像以上に協力してくれるんです。ギャグをやってくれるだけでもありがたいけど、「撮ろうぜ」ってフランクに言ってくれる人が多くて、それが先輩とのコミュニケーションにもなっていますね。
サツマカワ よくお世話になってる先輩は誰かって聞かれるんですよ。いっぱいい過ぎて特定の人を答えられてなかったんですけど、これからはオテンキのノリさんって答えます(笑)。あと、ランジャタイの国崎(和也)さんとかも会うたびに向こうから「今日、プレイヤーチェンジ、撮ろうよ!」って声掛けてくれますね。
どんぐり ギャグを2個用意してくれてたり。撮った後に、「もう1個撮ろう!」って。
――テンプレートが一人歩きしている感じがおもしろいですね。
サツマカワ でもプレイヤーチェンジはもう撮り尽くしたかもしれない(笑)。
どんぐり 毎回声掛けてくれるのは国崎さんだけで、普通は2回目は嫌がられます(笑)。もともとギャグがないタイプの芸人さんに声を掛けていることも多いので。
サツマカワ それにコロナでライブの出演者が集合できなくなったのもあって、プレイヤーチェンジの動画がなくなってきてYouTubeっぽい企画動画を撮るようになりましたね。
取材・文/宿無の翁
撮影/柳岡創平
編集/一ノ瀬 伸