『ウエスト・サイド物語』(1961) West Side Story 上映時間:2時間33分/アメリカ
監督:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス
出演:ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー、ジョージ・チャキリス、リタ・モレノ 

スティーブン・スピルバーグ監督のリメイク作が日本では今年公開されましたが、60年代の若者たちにとって、この映画がどれほど衝撃的だったか! 今の方は歌ったり踊ったりする映像を観慣れているかもしれませんが、この頃はミュージカルといっても『王様と私』のような、いわゆるおとぎ話みたいな夢物語だったわけです。でもこれはニューヨークの若者たちを描いたリアルな物語。そしてTシャツにデニム姿で激しく歌い踊るキャストたちを見たときの衝撃たるや。今観ても全然古さを感じないし、ミュージカル好きの私は何度観てもしびれています。

観て損は絶対させない! 戸田奈津子さんが愛する20世紀の映画10本_4
© ZUMA Press/amanaimages 

『かくも長き不在』(1961) Une Aussi Longue Absence 上映時間:1時間34分/フランス
監督:アンリ・コルピ
出演:アリダ・ヴァリ、ジョルジュ・ウィルソン 

これは戦争をテーマにしたフランス映画。16年前にゲシュタポ(ナチス・ドイツの秘密警察)に強制連行された夫が記憶喪失になって帰ってくるんです。自分の過去を忘れているから、もちろん奥さんの顔を見ても思い出せない。胸が潰れるような悲劇ですが、とっても心に残っています。 

『家族の肖像』(1974) Gruppo di Famiglia in un Interno 上映時間:2時間1分/イタリア・フランス
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:バート・ランカスター、ヘルムート・バーガー 

ヴィスコンティ監督が描いた家族の話で、主演のバート・ランカスターが老教授を演じています。今でこそ老人を主人公にした映画はたくさんあるけれど、当時はあまりなかったのよね。死を前に、年をとっていくことがどういうことかを描いている。非常に重厚な作品です。

観て損は絶対させない! 戸田奈津子さんが愛する20世紀の映画10本_5
Everett Collection/アフロ