強制的に撮影された「謝罪動画」

2日後の4月22日には同校男子サッカー部の公式のツイッターおよびインスタグラムアカウントに、暴行の被害生徒を含む11人が横に並んで顔を出し、事の経緯を説明する動画が投稿されました。

そして、動画の中でなぜか一連の騒動について選手である彼らが謝罪をし、コーチから暴行を受けた原因を「部員が感情的になってコーチをバカにするような発言をしたから」としたうえで、日常的なコーチや監督による暴力を否定しました。

この動画が投稿された当時は、「あくまで生徒たちが自主的に投稿したもの」とされましたが、ネットでは「子どもを矢面に立たせるな」と批判が殺到し、再び炎上(子どもたちよりも学校の対応に対する批判が公式SNSに殺到した形です。子どもたちに対する批判はほとんどありませんでした)。

しかしその後、この謝罪動画の投稿に、サッカー部の監督が深く関与していたこと(具体的には顔出し等の指示)が明らかになりました。

この件に関しては、たくさん思うことが多いのですが、一言でいうと「卑劣な大人たちが子どもを炎上の火の粉の盾に使った最悪な暴行事件」です。