女性が盛り上がっていると雰囲気がよくなる
――だいぶ一般的になったとはいえ、格闘技に対してはまだ尻込みする人が多いのが現状だと思います。
K太郎 ジムに来る人たちは最初はみんな全員緊張していますけど、それは会員さん同士がお互いのキャラクターを知らないっていうこともあると思います。
例えば、柔道をやっていて体のゴツい会員の方が、まわりがドン引きするくらい威嚇みたいに足払いを連続でやるアップをしていることがありました。本人はいたって真面目にやってるので、本当に天然で(笑)。
――それは怖いですね(笑)。
K太郎 でも、怖い人じゃなくて天然な人なんだってわかれば、今はみんなも普通に喋ったり、イジったりするようになりました。僕らも最初は緊張していますし、入りたてはみんなそういう感じだと思います。
杉山 「RIZINやYouTubeを見てました」って来てくれる人が多いんですけど、そうじゃない人もたくさんいて、ただジムの前を通って興味を持ってくれて、「動きたくて来ました」「見たこともありません」っていう人が来てくれると、それもまた嬉しいです。“よく来てくれましたね”って思います(笑)。
ドアを開けることに抵抗もあったでしょうに、だからこれからもたくさんある選択肢の中から選んでもらえるようにしていきたいと思います。
――ジムの男女比はどれぐらいになりますか?
K太郎 女性が20%を切るぐらいで、他のジムと同じぐらいじゃないかと思います。キック専門のジムは女性が多いかもしれませんが。
杉山 女性の方が格闘技を知らないし、見たことないって方が多い気がします。
K太郎 男性より見る機会がないですもんね。だからかえって気楽に来てる感じもします。
杉山 K太郎さんがジムを作る時に「女子更衣室は広めに作って綺麗にしよう」って言ってくれて。やっぱり女性が盛り上がってるとジムの雰囲気も明るくなるし、そういうのは配慮していこうって話してました。
ジムには女性専用クラスもありますが、私は「女性は男女問わず誰と練習しても楽しいよ」って当初は言っていました。だけど、K太郎さんと宮澤さんは「レディースクラスは絶対あった方がいい」って言って、オープン当初から今も続けています。これからも女性会員の方はしっかり盛り上げていきたいと思っています。