――DINO-A-LIVEでは現在何頭の恐竜がいるのでしょうか。
全部で33頭ほどいますね。いずれは恐竜の世界に人が紛れ込む――ということもやりたいので、同じ種類の恐竜の頭数も増やしていっています。
――DINO-A-LIVEの中で人気の恐竜は何ですか。
ティラノサウルスとトリケラトプスは老若男女問わず人気がありますね。この2頭は、作っていても特別な感じがして生まれながらにしてスターなんだろうな、という感じがします。
また、アロサウルスやユタラプトルも人気がありますよ。特にユタラプトルは今5頭いるのですが、動きに魅力がある恐竜なので、根強い人気があります。
――現在の拠点のひとつ、立川では商業施設の「GREEN SPRINGS」でゴールデンウィークなどに恐竜のグリーティングも実施されていますよね。以前伺ったときに散歩中の犬が恐竜を見てブルブル震えていて、周囲の人がそのリアルさに感心していたのが印象的だったのですが、超リアルな恐竜を生み出すために譲れないこだわりはありますか。
恐竜が学術的に正しい姿であること。そのときそのときの最先端の研究を反映していることはこだわりの一つです。
また、人間は何かを見たときに「このぐらいの動きをするだろう」と推測・イメージできる生き物なので、そのイメージを超える動き――というのも非常に重視しています。
人間の動きを恐竜に変換するシステムをON-ARTでは「DINO-TECHNIC」と呼んでいるのですが、このシステムを使うと、8メートルのティラノサウルスも女性1人で動かせます。開発には時間がかかりますが、制作陣は常に“ON-ARTのクオリティーレベル”を意識して、限界に挑んでいます。