実は最大借金額は12億円……“ノストラダムスの大予言”の年に起きた悲劇
高金利の借入先が多く、返済にかなり苦労したと語るさゆり。特に消費者金融の借金を返済し終えた時は、まるですべての借金を返し終わったかのような達成感があったという。
「カレンダーの裏側に書き出した“借金一覧表”を日々見ながら、返済し終わった借入先に“花丸”をつけることがモチベーションでした。
この花丸を付ける作業がけっこうメンタル的には大事な作業で、花丸が増えていくごとに借金返済が楽しみになっていきました。あれは私の中で“大発明”ともいえるほどモチベーション維持に役立った取り組みでしたね」
そうして苦労しながらも着々と返済を続けていたある日、とんでもない“悲劇”が2人に降りかかった。
それは当時話題となっていた終末論「ノストラダムスの大予言」がささやかれた1999年7月のことだった。
「かつみさんが、実は彼の父親の3人目の愛人の子どもやったんです。それでかつみさんのお父様は実業家で結構有名な方だったそうですが、かつみさんとはあまり関わりがないまま、亡くなったんです。
お父様が亡くなって10年経った頃、身に覚えのない京都の銀行からの督促状がうちに届きました。その額なんと10億円。
最初10億円もらえる知らせかと勘違いしてぬか喜びしてしまったんですが、よくよく見たら督促状やったという(笑)。もう信じられんくて、開いた口が塞がりませんでしたよ。
この督促状はなんだったのかというと、生前かつみさんのお父様が保証人になっていた会社が倒産し、お父様が亡くなってしまったためにその子どもたちに請求が来たという経緯でした」
もともと返済していた借金残額2億円に加えて、10億円もの借金を背負うことになってしまったかつみとさゆり。それと同時期にはこんなことも。
「かつみさんが当時組んでいたお笑いコンビ『どんきほ〜て』の相方さんから突然解散を申し込まれたんです。
どんきほ〜ては関西では売れっ子コンビとして活躍していたので、先行きが一気に不安になりました。この10億円の借金とコンビ解散が10日間くらいの間に立て続けに起こったので、まるで私たちにピンポイントにノストラダムスの呪いが降りかかったんじゃないかと思うくらいでしたね(笑)」
その後、窮地に陥ったかつみは、吉本興業の会長に助けを求めたという。
「かつみさんは会長に“借金なんとかしてください!”と必死に頼み込んだみたいですが、会長からは“そうか、頑張れ!”と一言だけ返ってきたそうで(笑)。
借金を肩代わりすることはできないと言われましたが、その代わり会長は吉本の顧問弁護士の方を紹介してくれました。
その弁護士さんのおかげで、かつみさんに返済義務はないということが証明できて、なんとか10億円の借金をなくすことができたんです。
再び元の2億円の借金の状態に戻ったわけですが、前よりも気持ちが軽くて。2億円という数字は以前と変わりませんけど、12億円という借金を背負ってからだと、『2億円も返せそう!』って、なんだか強気で前向きな気持ちになれたんですよね」
取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio)













