深夜のトガった番組がゴールデン特別放送
日本テレビがゴールデン帯で放送している『上田と女が吠える夜』は、女性視聴者を主なターゲットに据え、日常に現れる「〇〇な女」をテーマに、女性芸能人たちが本音を語り合うトークバラエティだ。
上田晋也(くりぃむしちゅー)の巧みな司会とツッコミ、大久保佳代子(オアシズ)、いとうあさこ、MEGUMI、若槻千夏、ファーストサマーウイカといった腕利きのタレントたちによるトークが人気を博し、TVerのお気に入り登録数は336万人を記録している。
この姉妹番組として深夜帯で放送されているのが『上田と女がDEEPに吠える夜』だ。前者が女性同士のトークバトルをメインにしているのに対し、こちらは生理、子育て、ジェンダーなど、女性の悩みや社会問題をテーマに、経験者が意見を出し合い、互いを尊重しながら話を進めていくのが特徴である。
そして、この番組が優れているのは、単に“重いテーマを扱っている”からではない。むしろ本質は、友人同士でもなかなか面と向かって話しにくい問題を、重すぎないパッケージでテレビに乗せ、世の中に広く届けていることにある。
世の中のトーク番組には、失敗談を笑いに変えるものもあれば、芸能ゴシップを消費するもの、ちょっとした人生相談や雑学を気軽に楽しむものもある。だが『DEEPに吠える夜』がやっているのは、それらとは少し違う。
センシティブなテーマを“深刻な教養番組”として届けるのではなく、あくまでバラエティとして成立させているところが、この番組の大きな価値だろう。
6月1日には、同局のSDGsウィーク「Good For the Planet」(グップラ)の一環として、『DEEPに吠える夜』としては初のゴールデン特番が放送された。
他人だけでなく自分自身にも呪いをかけるルッキズムや、現役の国会議員を招いた女性政治家のリアルなど、深夜帯や配信向きと思われがちなテーマを、あえて地上波ゴールデンで届けたこと自体、この番組の“実験”として興味深い。



















