ユニクロという革命

ユニクロの創業者・柳井正が、家業の紳士服店を継いだ頃、日本では接客ありきの販売スタイルが主流でした。

欧米を旅したときに訪れた「誰でも自由に、気軽に入って買える店」に感銘を受けた柳井は「もっと自由に、まるで本屋やレコード屋みたいに、服を選べる店を作りたい」と考えました。

この思いを形にしたのが、1984年に広島にオープンしたユニクロ1号店です。その後は、郊外のロードサイドに次々と出店していきます。創業から1990年代にかけてのユニクロの具体的な戦略は以下の二つでした。

①ユニセックス&ノンエイジのベーシックデザイン
②圧倒的低価格

写真/Shutterstock
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ユニクロの「広く」「安く」「自由に」という戦略は、当時の衣料品店の常識を覆しました。

通常のブランドは、ターゲットを絞って展開します。しかし、ユニクロは「誰でも着られる」「どこでも使える」ベーシックアイテムに特化しました。

これにより、性別や年齢を問わず幅広い層を取り込むことに成功しました。

第二に、圧倒的な低価格です。バブル期の「高く売る」戦略とは逆に、学生や主婦でも手に取りやすい「1000円・1900円」という価格帯に集中しました。

これが結果として「客数の爆発的増加」につながり、商品の回転率とキャッシュフローを高めていきました。