どうでもよくなっていく「誕生日」

昨年の5月12日、54歳の誕生日、私は何をしていたのでしょうか。

スケジュールを振り返ってみたところ、この日は「ゴゴスマ」の収録で名古屋へ。

東京に戻ってからは、いとうあさこさんとラジオの収録へ。

それが終わったのが21時過ぎだから、そこから誕生祝いをするとは思えないんだけど。

やったんですかね、やらなかったんですかね、どっちなんですかね……ってくらい、全く記憶がないんですよね。

若い頃は「誕生日おめでとう」のメールを友達と送りあったものだけど、あれも年賀状と一緒でね、50歳を過ぎたあたりからどんどん減ってきて。

毎年、0時過ぎに一番乗りで連絡をくれていたマネージャーさんからも、最近はもう寝ちゃうのか、去年あたりから遂にメールが来なくなって。

下手したら自分も自分の誕生日を忘れているときがあるっていう。

いやもう、本当に年々、重要視しなくなっていますよね。

誕生日も他人からしてみれば365日分の1日に過ぎないわけで。

「おめでとう」を言われれば「ありがとう」を返すけれど、基本的には「気を遣わないでください」の気持ちでいっぱい。

そもそも、パーティーの主役になるのが苦手。

「嬉しい」よりも「私なんかのために集まってくれて申し訳ない」の気持ちが勝ってしまうタイプだし。

また、こう見えて意外と真面目な人間なのでね。

「お祝いされっぱなしは申し訳ない」と思ってしまうタイプでもあって。

数年前まではスマホのメモに祝ってくれた相手の誕生日を書き出してリストアップ。

毎年、それを見ながら、ひとりひとりにお返しをするように心がけていたりして。

でも、それも年々、面倒になってきちゃってねぇ。

50代になり、誕生日を以前ほど重要視しなくなったという大久保佳代子
50代になり、誕生日を以前ほど重要視しなくなったという大久保佳代子
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また、そのお返しも難しいじゃない。

同年代の女性ならまだしも、若い子が興味を持つものなんて見当もつかないし。

お金を持っている成人男性もまた同じ。

悩んだところで「何が欲しいか」の答えなんてわからないから。

最近はもう、若い子には一人暮らしでも使えるオシャレなホットプレート。

成人男性には牛肉、松坂牛か近江牛か選んで注文できるギフト。

ほぼ同じものを配り歩いています。

基本的にプレゼントを選ぶのが苦手。

だからこそ、自分の中に「困ったときにはコレ!」を常備しておきたい。

そのひとつが「ノンストップ!」の出演時、人気通販コーナー「いいものプレミアム」で買った美容筆。

これがすごく良くて、出演者の間でも評判でね。

それをまとめ買いして“誰かの誕生日プレゼント用”にストックしていた時期もあったりして。

若い子にはホットプレート、成人男性には牛肉ギフトが定番だという
若い子にはホットプレート、成人男性には牛肉ギフトが定番だという

一番困るのが、そんなストックもなく、もうAmazonでも間に合わない、ギリギリの瞬間で「あっ、今日はあの人の誕生日だ‼︎」と気づいてしまったとき。

そういうときに私が駆け込むのは近所の家具屋です。

ほら、家具屋ってオシャレな雑貨をちょこっと取り扱っているじゃないですか。

で、その数少ない雑貨から、なんとか無理くり、数点見繕ってプレゼントにするっていうね。

いつものその流れで、あさこさんにあげた、巨大な犬のキーホルダー。

「一体どこにつけるの?」と思うようなそれを、気遣い屋の彼女はちゃんとカギにつけてくれていて。

カバンからはみ出ている巨大なそいつを見たときはさすがに「ごめん」と思いましたよね。