「ナビリア、動乱。」(集英社文庫・コミック版7巻収録)
最後に最悪のどんでん返し
『サラリーマン金太郎』第63話では、ようやく終わりが見えてきたナビリアの工事が、最後の最後で戦争によってひっくり返される。
前半は、通貨切り替え騒動の続きだ。急に通貨の切り替えが発令されたため、金太郎とハシリは、工事資金とワーカーたちの金を紙くずにしないため、眠らず銀行の列に並び続ける。
そして金太郎はついに両替に成功する。「やった……!」と金太郎はハシリと抱き合い、喜びを分かち合う。何度も困難にさいなまれ、最後には通貨の切り替えというとんでもないできごともあったが、これも乗り越えた。
「もうこれ以上、トラブルは何もねえだろうなっ!」と、解放されたうれしさのあまり笑顔になる金太郎。やっと日本に帰れる……やっと終わる……。そんな空気が流れる。
だが、終わらなかった。それどころか、すべてを無に帰す最悪の事態が起こる。
仕事の本部に入ってきたのは、民族軍と政府軍の激突がサハラの地で起きているという知らせだった。ナビリア全土での内戦勃発である。金太郎がやっとの思いで作り上げ、完成しかけていた通信基地はすでに砲撃を受け、ワーカーたちは避難していた。
そこで金太郎が叫ぶ。
「冗談じゃねえ! 終わりなんだぞ! もう時期終わりなんだ! 我慢して、我慢して、やっとここまで漕ぎ着けた。このクソッたれ仕事が、もう時期終わるんだよ!」
何年もかけて積み上げたものが、一発の砲撃で終わる。戦争のむごさを、改めて感じるこの話を、ぜひ漫画で読んでほしい。























