威張りたい政治家や役人のための制度

第二に、補助金を配る仕組みを維持するためだけに、膨大な事務手続きの費用や役人たちの人件費として、さらに無駄な税金が捨てられている。税率を変えるだけの減税なら、こうした巨大な政府の無駄遣いは発生しない。

そして第三に、政府がガソリンは170円にするなどと無理やり目標の値段を決めるやり方は、自由な経済のルールを根本から壊してしまう。

市場の競争をなくし、特定の企業に税金を流し込む補助金は、税金を配る権限を握って威張りたい政治家や役人のための制度であり、国民の生活を豊かにするためのものでは決してないのだ。

いま、1リットルあたり17.1円の中抜きを招いた30.2円を超える、48.1円の補助金が出ているという事実から目をそらしてはいけない。本当は220円のものを、税金で化粧をして170円だと嘘をつく政府は、借金をして見栄を張っている愚かな人間とまったく同じだ。

中身のわからない不透明な補助金という名の集金システムを今すぐ叩き壊し、誰もが納得できるガソリン減税へと直ちに舵を切るべきだ。

さもなければ、日本は先進国のふりをしたまま、無駄な税金の使い方をやめられない惨めな国として世界から取り残されていくだけである。次は、この私たちの血税を湯水のように使い続ける行政の責任に対して、徹底的に変革を求めていこうではないか。

文/小倉健一