家にひきこもり、パソコンゲームにのめり込む
「何のために何をすればいいのか何もわからなくなって、働く意欲がなくなっちゃって……。バイトで貯めたお金もあったんで、ちょこちょこ切り崩しながら最低限の暮らしをしていました」
ひきこもった当初、家で稼ぐことができないかとアフィリエイト広告の記事を書いてみた。月に8000円くらい稼げたが、やりがいが感じられず続かなかった。
その後も半年に1度くらい「働こう」という気持ちになって、会社に履歴書を送り面接を受けに行ったが、自分でもわかるくらいうまく受け答えができない。
バイトの面接すら落ちてしまい、「やっぱダメなんだ」と落ち込んだ。
生活時間もズレっぱなしで、起きる時間も寝る時間もめちゃくちゃ。起きている間、ひたすらやっていたのはパソコンのオンラインゲームだ。
「対戦系より協力系のゲームが好きだったんですが、基本的に1人でやるような設計になっていないので、途中から仲間が必要になるんですね。もし、このゲームができなくなったら、何もなくなると思って、知らない人に必死にチャットで話しかけました」
例えば、頑張って戦っている人がいたら、「めちゃめちゃ強いっすね」とほめると「ありがとうございます」と返ってくる。そこで「このゲームいつからやっているんですか」など共通の話題を探して、少しずつ距離を縮めていく。
大勢が集まっているロビーで「今日は、みんな盛り上がっているね!」と叫んだことも。
「いきなり叫んで変な風に思われないかって、エンターキーを押すまでめちゃくちゃ悩みましたよ。やっぱやめようか。でも、ここでやんなきゃどうするんだって。で、勇気を出して押したら、反応が来るまでまたドキドキして(笑)。
そんなことをやり続けていたら、ゲーム内でいっぱい友だちができて、コミュニケーション能力も培われたんです」

















