SNSで見かけ「名前が一緒」というだけで…

今回の事件はファストフード店のバイト先で知り合った春川さんを、廣川容疑者がつけまわした末に犯したストーカー殺人だったことが見えてきている。

2人は2024年10月から交際したが、昨年7月ごろには関係は解消されていた。しかし廣川容疑者はその後も春川さんにストーキングを行ない、たまりかねた春川さんは昨年12月25日に警視庁八王子署に相談。

相談を受けた同署は同日中に春川さん宅の近くをうろついていた廣川容疑者を発見、その場で身柄を押さえ、ストーカー規制法違反容疑で逮捕している。その時、容疑者の車からは果物ナイフが見つかっている。

さらに同署は今年1月15日には春川さんを盗撮したとして性的姿態等撮影処罰法違反容疑で廣川容疑者を再逮捕。同容疑者は禁止命令を受け略式起訴された後、1月30日に釈放されている。

禁止命令を受けて「もう近づきません」と宣言した廣川容疑者だったが、2ヶ月も経たずに子どもや外国人観光客でにぎわう春川さんの職場である「ポケモンセンターメガトウキョー」で春川さんを襲い、その場で自らの首も刺し死亡した。

事件直後のサンシャインに駆け付けた救急車(撮影/集英社オンライン)
事件直後のサンシャインに駆け付けた救急車(撮影/集英社オンライン)

現行のストーカー対策を総動員し、身柄拘束もされた人物が短期間で被害者の命まで奪った展開に、「一体どうすればストーカーを止めることができるのか」と社会が受けたショックは大きい。

だが、容疑者が憎いからといってSNSで見かけた「名前が一緒」というだけの人を犯人扱いするのは言語道断だ。社会の感情が高ぶっている時ほど、怒りの矛先を探すような態度は新たな被害を生みかねない。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班