もし生まれ変わるとしたら、お金持ちか、それとも…
会社のサービスの利用者に会社の利益をシェアして、利用者と共に成長していくことが、前澤さんがZOZO時代から描く理想だ。
前澤さんの経営者としてのスタートは、「好きな音楽をシェアする」ことだった。大学には進学せず、20代前半はバンド活動に明け暮れていた前澤さんだったが、バンド活動の傍らで海外から輸入したCDやレコードの販売を始めた。
「好きな音楽をシェアしたい」という思いから、ライブ会場などで販売を始めたものの、その事業が成長し、1998年には「有限会社スタート・トゥデイ」を設立した。2000年にはオンラインショップに移行し、アパレル通販「ZOZOTOWN」へとつながっていく。
そのZOZOが上場する際に、会社を応援してきてくれた顧客に株を配れなかったことを前澤さんは後悔していて、その経験が「カブアンド」のサービスを思いついた背景にある。
「成長のシェア」が事業の目的だと言い切る前澤さんだが、自身が日本有数の「お金持ち」になったことについては、どう考えているのか? 質問が続く。
――お金持ちになって、変わったことと、変わらなかったことは?
僕自身は変わっていないけど、周りは変わりました。今も僕の近くにいる仲間たちは、お金より大事なものを持っている人たち。やりたいこと、チャレンジ、夢がある。そういう仲間とは対等に話せるけど、やっぱりお金にとらわれている人や、「お金、お金」という人たちとは話が合わなくなってくる。
自分にお金がなかった頃には、そんなことを感じることもなかったけど、僕のお金目当てに近づいてくる人や、「お金、お金」の話ばかりになってしまう人がいる。それで友達ではなくなってしまった人や、離れていった人はいる。
僕が変わったわけではないけど、勝手に僕がお金持ちになったせいで、周りの目が変わってしまったと感じることはあった。
一方で僕自身は、中学生、高校生ぐらいから好きなことに集中して、こだわってやってきた。時には物を集めたり、好きな商売をしたりということを続けてきて、今もやっているだけなので、自分自身が変わった気はあまりしない。
――前澤さんがもし生まれ変わるとしたら、お金持ちか、お金持ちではないか、どちらがいい?
そうですね。「お金が存在する時代」なら、お金持ちになるでしょうね。何をやっても、お金持ちになると思う。お金って結局、人に「ありがとう」と言われるようなことをいかにやるか。だから、「お金とは何か?」と聞かれたら、それは「ありがとう」なんですよね。だから、人の役に立っている限りは、ずっとお金には困らないと思っている。
――前澤さんの事業は、どんなものでも「反骨心」と、「仲間づくり」が共通している。
そうです。大事にしています。みんなでやりたい。自分ばかり儲けるのは面白くないので、やっぱりみんなで儲けて、みんなでその果実を分け合って。「みんなで笑顔」というのが生きている意味かなと。
――50歳になって変化はあるか?
あんまりないですね。以前は50歳になったら、もう人生の折り返しだから、ゆっくり物事を考えたい、などと思っていた。あと、50年間でお世話になった方々へ恩返しのターンだなとも。ところが、いざ50歳になってみたら、まだまだ周りを掻き回して、騒がせて、もっと新しいチャレンジを続けたい。そう思っています。
前澤さんのチャレンジはまだ当分、終わることはなさそうだ。
構成/集英社オンライン編集部
【番組名】 日経スペシャル ガイアの夜明け Beyond The Story
【放送日時】 3月28日(土)午前11時3分~11時30分 テレビ東京で放送
【配信】 放送未公開部分を含む前澤友作さんの「Beyond The Story」オリジナル版や、「ガイアの夜明け」の過去放送回まで 動画配信サービス「テレ東 BIZ」なら見放題!
テレ東 BIZ:https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/gaia













