「大奥目指してるんで!」
本島中部・うるま市。かつて、沖縄戦の終結後に米軍統治下で発足した行政機構「沖縄民政府」が置かれた石川市と具志川市、勝連半島を望む勝連町、与那城町の2市2町が合併し、2005年に誕生した同市は県内3番目の人口を誇る。
市内に闘牛場を擁する「闘牛の町」としても有名な同市は、近年では「おきツラ」の愛称で呼ばれるほどにヒットしたアニメ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』の舞台となったことでも知られる。
暴れ牛の決闘に熱狂する土地の気風もあってか、地域の団結力と祭事での盛り上がりは県内でも指折りの地域だ。とりわけ、新たに社会に出る若者たちが一堂に会する「二十歳の集い」は例年、大きな熱気に包まれる。
南国らしからぬ寒波が吹いた11日午後、会場となったうるま市石川会館には色とりどりの振り袖や袴に身を包んだ若者たちが集まっていた。
刺繍が施されたド派手な袴を着込んだ男性陣の中でも異彩を放っていたのが、リーゼントに艶やかな振り袖というユニセックシャルな出で立ちで登場した金城浩志さん(20)だ。
「大奥目指してるんで!」と明るく笑う金城さんの振り袖は母親から譲り受けたものだという。
地元の石川中学校の同級生らとお揃いの紅白の袴で参加したのは、石川靖真さん(20)と花城諒真さん(20)。
ヤンキー漫画の名作『ビー・バップ・ハイスクール』の「菊りん」こと菊永淳一を彷彿させる見事なパンチパーマでキメた花城さんは、「とび職として建築で3年がんばっています。もう少し経験を積んで、来年か再来年には独立できたらいいなと思っています」と夢を明かした。
同じく建築業界で現場監督の重責を担う石川さんも、「一級土木の資格を取りたいですね」と目を輝かせた。













