富裕層は「ストック支出」が多い

お金を使うという点では、どんな支出も同じように見えますが、支出は「フロー支出」と「ストック支出」に分けることができます。

財布からお金が出ていくという点では、どんなお金も同じように見えます。けれど、その使い方が「ただ流れていくだけのもの」になるのか、それとも「あとからじわじわと自分を支えてくれるもの」になるのか。この違いは、思っている以上に大きいのです。

「フロー支出」とは、その場限りで流れていくもの。今日の出費が明日には価値を失って自分の中に何も残らない、そんな支出です。

一方で「ストック支出」とは、じわじわと自分に蓄積されていくもの。その価値はむしろ時間が経ってから効いてくる、自分の糧になる支出のことを指します。

大事なのは、それが高かったか安かったかではなく、「何のために使ったか」。価格よりも、「どんな自分を育てるお金だったのか」という問いを軸にすれば、お金は確かに「見えない自分資産」に変わっていきます。

この考え方が、これからの時代にはずっと大切になってくるはずです。