私たちが目を覚ますための、最後通告かもしれない

今回の海峡閉鎖は、私たちが目を覚ますための、最後通告かもしれない。安定した経済と、安心して眠れる夜を取り戻すため、日本国内にあるエネルギーの源を徹底的に強化しよう。

原子力発電の全基稼働を含め、あらゆる手段を尽くす時が来ている。この未曾有の困難を、日本が生まれ変わるための、最初で最後のチャンスにしなければならない。

もはや、エネルギー問題を「いつか解決すべき課題」として先送りにする猶予はない。ホルムズ海峡という細い生命線に国家の命運を丸投げし続けることは、日本経済を常に「他者の掌の上」で踊らせることに他ならない。

今、私たちが直面しているのは、単なる物価高騰ではなく、国家存立の基盤が崩壊しかねないという冷厳な事実である。供給網の脆弱さを露呈した今こそ、原子力発電の活用を含めたエネルギー自給率の抜本的向上に、不退転の決意で踏み出すべきだ。この危機を「絶望の幕開け」で終わらせるのか、あるいは真の自立を果たす「再生の契機」とするのか。その審判の刻は、既に来ている。

文/小倉健一 写真/shutterstock