「成功体験の相乗り」が阪神ファンの強み?

――なるほど。2023年は、さばかんさんのチャンネル登録者も増えました?

はい。1年で約5万人も増えました。当時まだ大学生だったので、143試合中95試合ぐらい配信できていたんです。その後、社会人になって年間50試合程度に減ってしまいましたが、今年はまた90試合前後を目標にしています。

新刊『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』が話題の牛窪恵さん(写真/本人提供)
新刊『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』が話題の牛窪恵さん(写真/本人提供)

 ――YouTube配信は、小学生のときに始めたと伺いましたが、その後、タイガースの試合の実況配信を始めた時期は?

2019年からです。きっかけは、高校生になって阪神タイガース専用のX(Twitter)アカウントを始めたとき。大きかったのが、タイガースの近本光司選手のサクセスストーリーを、いまでいうショート動画みたいなものにまとめてXにアップしたのですが、なんと!近本光司選手自身が反応してくれたんです。

――え? 近本選手本人が?!

はい、たまたま近本選手のハッシュタグを付けて呟いたら、見て下さったみたいです。同じ頃、ファンの方々からその動画を「アーカイブに残してほしい」という声があがったりしたので、阪神タイガース専用のYouTubeを開設して、試合実況も本格的に始動しました 。

――さばかんさんの実況って、ほど良い「ファン目線」が魅力なんですよね。

ありがとうございます。そこは意識しています。商業色が強くなると、ファンコンテンツとして、皆さんに受け入れられにくくなると感じるので。

――拙著のテーマは「阪神ファンと幸福感」です。さばかんさんが、配信していて「阪神ファンでよかった」や「幸せだな」と感じる瞬間は?

「成功体験の相乗り」ができること、でしょうか。阪神ファンは、タイガースが勝ったときは、まるで自分がプレーしていたかのように、その感動をみんなで共有して一体となって喜ぶ。勝利の瞬間、球場にいる阪神ファン全員が笑顔になって、知らない人同士でもハイタッチしますよね。配信でも、そうした一体感を感じることが多いんです。