バスケ会場で「運命」を見つけた小6の夏
最初の結婚相手となる男性との出会いは、えりなさんが12歳のときだった。地元の三重でバスケットボールに打ち込んでいた彼女は、試合会場で審判をしていた一人の男性に目を奪われる。
「嵐の櫻井翔くん似のイケメンで、当時彼は21歳の大学生。一瞬で恋に落ちました」(えりなさん、以下同)
そこからの行動は早かった。中学に入学すると、彼がコーチを務めるバスケ教室に迷わず入会。彼は男子チームのコーチだったため、えりなさんは女子チームに参加しつつ、同じ体育館で遠くから眺める日々を送った。
「私が彼にガチ恋してることはみんな知ってました。彼も気付いてはいたんでしょうけど、生徒とコーチという関係性もあり、そのときは全く恋愛に発展しませんでした。私は遠くから眺めているだけで大満足だったし」
ところが中学3年のとき、転機が訪れた。彼が女子チームのコーチに就任することになったのだ。「これはチャンス」と思いきや、えりなさんの心情は複雑だった。
「当時はすごく乙女で…。好きな人の前でディフェンスの構えをするなんて恥ずかしくて見せられなかった」
乙女心ゆえに、「受験なんで」と嘘をついて教室をやめてしまったえりなさん。しかし、この行動が意外な形で功を奏すことに。
「彼は国立大出身で頭も良かったので、教室をやめてから『勉強教えて』ってメールしてみたんです。コーチと生徒という枠が外れたことで、一気に距離が縮まりました」
高校進学前に交際をスタートさせ、17歳のころにはお互いの親に同棲の挨拶をするまでに発展した。すると彼の両親から「それならもう結婚しなさい」とまさかの逆提案を受け、18歳で入籍、19歳で第一子出産とトントン拍子で事が進んだ。まさに初恋を完璧に成就させた瞬間だった。
しかし、結婚生活は甘くはなかった。
「彼はバスケ教室のメインコーチとして超多忙で、私は『もっと家にいてよ!』と不満が爆発しました。私は焼き肉店のアルバイトとキャバ嬢の両輪で働きながらワンオペ育児をこなす日々に、ついに限界を迎えたんです」
育児ノイローゼ気味になった彼女を待ち受けていたのは、残酷な家族会議だった。20歳で離婚となり、親権は夫側へ。「子どもには、母親(えりなさん)は死んだと伝えます」という非情な一言も浴びせられた。
「20歳の1年間は毎日泣いてました。当時の記憶がほとんどないくらい…辛かったですね」















