――紺野さんのお笑いスタイルに関して、ご主人から何か言われたことありますか。

紺野 それがないんですよね。でも、それも作戦が成功したというか。

――作戦?

紺野 付き合う時に、「私は歯科助手です」って言っていたんです。ちょっとだけですけどバイトしてたので嘘はついてない。お笑い芸人と言っていないだけで(笑)。

ただ、LINEのアイコンを『ぶるま、夜の新宿でかけまくり』という単独ライブのフライヤー画像にしていたのですが、それがAVのパッケージみたいなデザインで(笑)。

彼はなぜかそれをおかしいとは思っていなかったんですけど、「彼女なんだよね」と会社の同僚に見せたら、「え、ちょっと待って、この人!!」と気づかれ、YouTubeで検索したら私が4分間下ネタを言いまくる動画を見つけてしまったんですよね。

紺野ぶるまのLINEのアイコンだった単独ライブのフライヤー
紺野ぶるまのLINEのアイコンだった単独ライブのフライヤー

 ――そ、それは危機的状況ですね。

紺野 彼と食事に行った時に、「あれって紺野さんですか? 動画で『芽吹きました』とか言ってたよね~」と言われた瞬間、やばっ!ってなって、私、夫の喉仏をギュンってつかんで「その感じでバカにしたら、お前許さないぞ」って脅したんです。

そうしたら、「分かったよ」となり、そこから何も言われなくなりました。やりたいことがあるなら、好きな人にも強く出る。本当におすすめです(笑)。

妻であり母でもある彼女は、下ネタという難しいジャンルを武器にしている。家族の前で下ネタは憚られるという人も多いと思うが、どのように向き合っているのだろうか。

――お子さんが成長すると、紺野さんのネタも理解するようになるのではないかと思います。お子さんのことを思って芸風を変えようと思ったことはありますか。

紺野 結婚するときや産む前は悩んだのですが、今はそんなに考えてないです。子どものために下ネタをやめることはないかな。例えば、それが原因でいじめとか、子どもが悲しい思いをすることになったらやめるかもしれないですけど。

下ネタでのお笑いを真面目に取り組んで、ちゃんと形やお金になって、周りの人たちから「いやいや、あれは芸だよ」って言われるように頑張りたい。子どもの世代にも笑ってもらいたいし、やりたいことを貫いて、家族に還元できたらいいなと思います。

 家族と向き合うことも手を抜きたくないと語る紺野ぶるま(撮影/矢島泰輔)
 家族と向き合うことも手を抜きたくないと語る紺野ぶるま(撮影/矢島泰輔)