避けるべき食べ物、摂るべき食べ物
認知症が良いほうに向かうとか、完治するとか、残念ながらそういうことはありません。
また、抱擁や手をつなぐなどの温かいスキンシップは、「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌を促します。
オキシトシンには、ストレスの緩和、痛みの軽減、血圧の低下といった効果があり、患者さんの心を穏やかにします。ストレスを下げてあげて、スキンシップを増やして、大脳辺縁系などに良い刺激を与える。その認知症の患者さんに幸せな気分になってもらえれば、こちらも幸せになります。
脳には大脳辺縁系といって、好き嫌いを判別するなど、情動を司る場所があって、アルツハイマー病ではこの部分が損傷を受けることが多いのです。心地よい音楽、懐かしい写真、好きな香り、楽しかった想い出を振り返る回想法という働きかけにより、大脳辺縁系に快い刺激を与え、脳全体の活性化につながります。
認知症は治る病気ではないので、その人が亡くなるまで付き合っていかなければなりません。治らないので、あまり民間療法などを過信するのもよくありません。
認知症には特効薬がないので、悪化原因をできるだけ取り除くことが大切です。
①加糖飲料、高糖質の食品
高血糖値が続くと、脳を含む全身の血管が老化し、認知症のリスクが高まります。(清涼飲料水、お菓子、ケーキなど)
②超加工食品(工場で大量生産される食べ物)
ホットドッグ、フライドポテト、菓子パンなどには質の悪い油、糖分、塩分、人口添加物が含まれ、脳の炎症を悪化させます。これらの摂取量を10%減らし、健康的な食品に置き換えることで、認知症リスクが19%減少するという研究報告もあります。
③飽和脂肪酸、トランス脂肪酸
脂身の多い肉、揚げ物、生クリームなどは、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や認知症のリスクを高めます。
④過剰なアルコール
そもそもアルコールは、神経細胞に直接的な毒性をもたらします。
これらの食品を完全に避ける必要はありませんが、摂取量を減らし、野菜、果物、魚、ナッツ、オリーブオイルなどを中心とした地中海式ダイエットをお勧めします。
文/梶原一人













