SNSの悪質投稿も卑劣な行為
また、「痴漢チャンスデー」をあおるようなSNSの悪質投稿は「冗談」ではなく、恐怖をばらまき被害を誘発し得る。これまでには実際に書類送検に至った例もある。
プラットフォーム側は通報導線の改善と迅速な削除、社会側は“面白がり”を許さない規範形成が不可欠だ。文科省がSNS上のあおりを問題として明記したことは、教育・試験実施側が「二次被害も含めて対策すべき課題」と認めた点で重い。
受験当日の痴漢は、受験生の努力と人生を人質に取る卑劣な犯罪だ。そしてSNSのあおりは、被害を現実化させる“環境”そのものになる。
だからこそ対策は明確で、①受験機会の柔軟救済を徹底周知し、②交通・警察・学校が警戒と支援を厚くし、③周囲の第三者が介入し、④SNSのあおりを放置しない——この4つを同時に回す必要がある。
政策パッケージが掲げる「被害者は一切悪くない」という原則を社会の標準にし、受験生が“声を上げても損をしない”環境を作ることが、最も実効性の高い痴漢対策になる。
取材・文/集英社オンライン編集部













