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「自分、こんなに笑えるんだって」妹に無能扱いされ、買い物依存症にもなった39歳ひきこもり女性の“人生を変えた”出来事
幼少期から自己肯定感が低く、「自分なんていないほうがいい」という思いをずっと抱いていた女性(39)。就活の失敗と最愛の祖父の死をきっかけに、ひきこもった。外に出ては、またひきこもることを繰り返し、ひきこもった期間は計6年におよぶ。「普通」のレールを外れた自分を責め、買い物依存症になった女性が、変わることができたきっかけとは――。(前後編の後編)
ルポ〈ひきこもりからの脱出〉44
給料を推しのグッズにつぎ込み、買い物依存症に
藤原灯さん(39=仮名)の2回目のひきこもりは25歳から27歳までの2年間におよんだ。脱するきっかけは、母の一言だった。
京都の文化観光に関するNPO法人にいた母の知人に「チラシや名刺作りを手伝って欲しい」と頼まれたのだ。
「母的には、私が外に出るきっかけになったらいいなと思ったんでしょうね。自分でも、どうにかしなきゃいけない、という感覚があったので行ってみたら、すごく人手が足りない。後から気付いたことですけど、誰かのためになら、動ける自分がいたんやなって」
ひきこもりだった自身の経験を語ってくれた藤原さん(撮影/集英社オンライン)
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そのNPOで4、5年ボランティアをした後、母親が見つけてきた事務職のパートに採用されて、週数日、働き始めた。