焙煎した豆そのものを忘れたことも

学生時代は家庭教師のアルバイトをしていた竹内。飲食経験はなく、コーヒービジネスはアナウンサーの仕事とも縁遠い世界なので、まさにゼロからの起業だ。そんな中で、すでに失敗も数多く経験している。

「フェスに出店した時は『そのサイズのヤカンは小さくない?』と指摘されて、車に乗って買い出しに行ったこともありました。実は焙煎した豆そのものを忘れたこともあります。

この年齢でこんなに失敗したくないんですけど、めちゃくちゃ失敗していて、テレビ朝日に入社したばかりの新人アナウンサー時代を思い出しています(笑)。ひさしぶりにミスばかりな時間を過ごしているんです。

今はコーヒーに関する現場に行く時、“何かミスしてないかな”と考えるようになってしまって、ちょっと怖いんです。基本、私は猪突猛進型で、勢いで何でもやっちゃうタイプ。経営者には向いていないかもしれません(笑)。

ミスする日が続き、入社したての新人アナウンサー時代を思い出しているという竹内
ミスする日が続き、入社したての新人アナウンサー時代を思い出しているという竹内
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ただ、良いなと思える焙煎機、焙煎所と出合うことができて、その後、頼りになるスタッフさんにも出会うことができました。そういった好循環の輪が不思議と広がっていて、事業を進めやすい状況になっていると思っています。

これからはアナウンサー業務のように、誰かの依頼に応えるだけでなく、会社をマネージメントしていく立場なので、頑張っていかなくちゃですね。夫には『まだ慣れてないから仕方ないよね』と慰めてもらっています(笑)」

インタビュー後編では、竹内がフリーアナウンサーとして仕事を行なう上での葛藤など本音を語ってくれた。

取材・文/中山洋平 撮影/藤木裕之