部下の部下にまで気を配る

そもそも顔を見れば、相手の状況はなんとなくわかるものです。疲れた顔をしていれば、やっぱり声をかけてあげたくなりますし、新入社員であれば、「大丈夫ですか、慣れましたか?」と言ってあげたくなります。

ポジションが上がっていけば上がっていくほど、こうした姿勢は重要になります。例えば部長になったとき、部下の課長ばかりを見ているのは、問題だと私は思います。部下の部下となる、課長の部下についても関心を持たないといけません。

ひとつ下のポジションには気を配れるけれど、さらに下のポジションには関心を向けていないというリーダーが多くいます。

部下の部下にまで関心を持ち、コミュニケーションを取ることで、直属の部下が下からどう思われているか、なんとなくわかるものです。また、部下の部下の状況を知っておくことで、それだけ現場により近くなるわけですから、現場感も持ちやすくなります。

社長になっても同じです。現場のスタッフにまで、どのくらい関心を持てるか、気を配れるか。その意識が問われてきます。

社長はちゃんと見てくれている。自分たちのことに関心を向けてくれている。それを感じるだけで、スタッフのモチベーションも圧倒的に変わってきます。

そして同時にこれは、いろいろな情報収集の場にもなります。どんな企業でも、社長の耳には入れたくないことがあるものです。また、業績を悪化させたり、社員のやる気をなくすような原因が現場で生まれていたりする。

写真はイメージです (写真/Shutterstcok)
写真はイメージです (写真/Shutterstcok)

そんなときでも、社長が現場まで行って、関心を持っていることを直接伝えていれば、何か問題が起こった場合に、気軽に教えてもらえるようになります。私は「岩田さん、こんなことご存じですか?」というメールを受け取り、大きな問題になる前に手を打ったことが何度もあります。