英国らしからぬ衝撃のアフタヌーンティー
「書きたいことは沢山あるけど、とりあえず一番衝撃的だったことを書きます」
そんな前置きとともにSNSに投稿された写真は衝撃とともに瞬く間に拡散された。
簡素な木製の二段スタンドにサンドイッチと業務用と思われる数個のカットケーキ、そして大きなスコーンが1個。ジャムやクリームは使い捨ての紙コップに入れられている。
何より象徴的なのが、紅茶だ。白い紙コップにティーバッグをぽちゃんと入れただけ。
さらに投稿者のYasukoさんは写真には写らない事情についても語った。
「メニューにはスコーン2個と書いてあるのに、実際は1個だけ。聞いてみると『大きいスコーンに変わったから1個なんです』と……」
また、乾いたサンドイッチや水分を奪われるスコーンを食べるには紙コップ一杯程度の紅茶ではとうてい量が足りず、店員にお湯の追加を依頼。店員は一瞬、戸惑いながらも追加のお湯をもってくると、それを見た隣席の客も同じ要求をし、同様のサービスが受けられるようになったという。
「せっかく5000円払ったのに納得できないのは良くない。外国人相手には、自分の意見をしっかり伝えた方が良いと思います」
万博前のPR番組などで紹介されていた内容とのギャップもあり、この投稿は一気に拡散。英国文化への失望だけでなく、「中抜きされているのでは」といった声もSNSに広がった。
こうして批判の声が国内外で広がると、5月1日、大阪・関西万博英国政府代表のキャロリン・デービッドソン氏がXに動画を投稿。日本語で「ご期待に十分お答えできなかったというご指摘を受け、すでにサービスの一部を改善いたしました」と説明した。
しかしその後のアフタヌーンティーもまた、物議を醸すことになるのだった。


















