親戚「流菜ちゃんの葬儀の時も2人はほとんどずっと泣いとった」
起訴状などによると、両容疑者は和歌山市内の集合住宅で長女の流菜ちゃん(2)に暴行を加えるなど虐待して痩せ細らせ、7月7日ごろにはアゴを骨折させて十分に食事を摂ることが難しくなったことを知りながら治療を受けさせずに放置、同10日に外傷性ショックで死亡させた容疑がもたれている。
流菜ちゃんには2歳年上の兄がいたが、流菜ちゃんが亡くなった後に児童相談所に引き取られ、容疑者夫婦は9月中旬から紀の川市内の親戚宅に身を寄せていた。
この親戚が事件の約2か月前の5月に流菜ちゃんに会った際は、虐待の兆候などはみられなかったという。親戚は当時、集英社オンラインの取材にこう答えていた。
「5月のゴールデンウィークにウチでバーベキューやったときに親子4人で来てたんや。その時は流菜も瘦せ細っていることもなくて、顔にアザもないし、外から見える部分には傷もなく、部屋中走り回って元気にしとったよ。
2人が子どもに怒ることもなかったし、流菜ちゃんは『ママ』とか『パパ』とか片言ではあるんだけど少ししゃべることもできるようになってたしな。けどそれから2か月ちょいで亡くなっとるんやから、その間に何かあったんかもしれへんな」
親戚は事件後に夫婦が身を寄せた経緯についてはこう話していた。
「アパートを引き払わなあかん、電気もガスも停まって風呂も入れず、ハル(晴流容疑者)の髪の毛も菜々美が坊主にしとった。カット代も節約せなあかんかったんやろうな。それやったらもうウチに来いと言ったんや。
お金に困りだしたのは最近のことやと思うわ。ハルは事件以来、ずっと警察の取り調べがあって建設の仕事も全然できず、収入がゼロになった。それに加えて精神的にも参って食欲もなかったんか、2人ともげっそり瘦せとったわ。
ただウチに来てからはしっかり食べさせて少し体重が戻っとった。事件後すぐに上の子は児童相談所に行ったから、ここに来たのはハルと菜々美。2人は流菜ちゃんが亡くなった原因は『わからん』言うとったけど、それがはっきりしたから逮捕されたんやろうな」
事件後まもなく、県警はこの親戚のもとにも訪れたという。
「流菜ちゃんの葬儀の時も2人はほとんどずっと泣いとったけど、すぐに警察には呼ばれとった。ウチにも7月に刑事が来て『叩いたりするのを見たことないか』って聞かれたくらいやから。5回くらい来たな。その時点でもう直感で何が起こっているのかわかるやん。
ハルも菜々美も今までは何も問題なく、夫婦仲が悪いとかも聞いたことない。ここに来てからも仲良かったし、だから余計わからへん。毎日、子ども(長男)にも会いたいって2人とも言うてたしな」



















