応援しようという思いから写真集を購入するのはすごいことだと思います」

しかし、竹中さんのデジタル写真集の爆売れ状態を必ずしも「すごい!」「快挙!」と思えず、複雑な思いを抱える若手グラビアも少なからずいるのではないか。

グラビア歴1年の新人グラドルは「正直、私の方が圧倒的にビジュも体もいいのに。でも数字がすべてですからね…」と肩を落とすが、グラドル歴3年でデジタル写真集は10冊以上出す中堅グラドルのAさん(25歳)は少し違う意見だ。

「私のデジタル写真集は売れて1000部ちょっとでしたから、単純にすごいなーって思いました。ムカつくとか嫉妬とかは一切ないけど、水着になる前提の私たちと、水着になろうはずもない元NHKアナさんとかが出したらそれは売れるだろうと。スタート地点がすでに違いますからね……。

一方で竹中さんと同じ年齢の熊田曜子さんの体の方が圧倒的に絞れてて完璧に近い感じなのに、その熊田さんの写真集よりも初速の売り上げがすごいというのは複雑な思いですね」

竹中さんのグラビア撮影の様子
竹中さんのグラビア撮影の様子

さらに、グラドル歴15年のBさん(35歳)は「今回初めて竹中さんの存在を知りましたけど、何気にInstagramなどのSNS更新はガチで頑張ってますね」と指摘する。

「リスナーさんのためなんだと思いますけど、毎日『おはよう』って更新は欠かさず行なっていますし、決してオシャレといえない地味な私服に斜めがけのポーチで胸を強調させている、しかも無意識でやってるように見える感じが、おじさんたちの好きな感じがとても詰まってると思いました。

おじさんはオシャレとか映え写真とか苦手ですからね。パーソナリティとしてファンがしっかりといる方ですし、しかもその方々が応援しようという思いから写真集を購入するのはすごいことだと思います」

竹中知華さん(本人Xより)
竹中知華さん(本人Xより)

グラドル歴16年で自身を「底辺グラドル」と称しながらライター活動も行なう吉沢さりぃ氏は言う。

「最近の若い子のグラビアは綺麗すぎて、ほぼ完璧に近い感じなんですよね。でも本当に男性が好きな体って、どこかイモっぽかったり、お肉が少しポワンとしてる感じの『肉感』なんじゃないかと思うんですよね。そんな中で竹中さんはおっぱいもあって、お腹周りの感じも最高にベストだと思います」

グラビア撮影の様子
グラビア撮影の様子

この現在の反響について、竹中さん自身はこう戸惑いながらも喜びの声を上げる。

「本当に撮影するまでは怖くて緊張しましたし、撮影当日も日和(ひよ)っていましたが、このように反響をいただき本当に嬉しいですし、皆さんに感謝しています。

撮影する前は『これで最初で最後だろう』と思っていたけれど、撮影が終わってからは『最後って決めつけなくてもいいのかも』という思いも芽生えたりしました。

週プレさん本誌のグラビアのキャッチコピーには『最初で最後?』と入れていただいたのは、そういうことです。本当に43歳でこんな素晴らしい機会をいただけたことを嬉しく思います」

NHK時代に朝のニュースを担当していた時は「胸ばかりに目がいきニュースが耳に入ってこない」というご意見が視聴者から入り、週刊誌の記者が来たことで、数日間、自宅謹慎になったという竹中さん。現在はその胸を隠すことなくグラビアで披露し、ラジオリスナーからも愛されている。

竹中さん自身も「今が公私共に一番充実しています」と笑顔で言う。現在は本業の仕事も12月24日から2日間で行う大きなチャリティイベントに向けて忙しい日々だという。

43歳であろうと何でも新しいことに挑戦することは良いことだということを体現した竹中さんの今後を応援したい。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班