若い頃は下剤を飲んで撮影に
「最近は以前ほど撮影はしてないんですけどね」(熊切あさ美、以下同)
そう謙遜しながらも、グラビア撮影に意欲をみせる熊切あさ美。その体型維持の秘訣を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「ずばり筋トレですね。最初は本当にダイエットでやっていたんですけど、もう生活の一部になっちゃって。ジムに行ったらスッキリするし、健康にもいいし、ストレス解消にもなるので」
筋トレは7年、キックボクシングは10年続けているという。彼女はトレーニングについて笑顔でこう話す。
「40過ぎても身体が変わるっていうのがもう面白くて。45歳になった今も変わり続けてるんですよ。若いときは、歳をとってからやっても変わらないだろうと思っていたんですけど、結果が見えるほど楽しくて」
背中にできた筋肉の線。メリハリのある身体はまさに努力の賜物だ。自分の身体を育てていく感覚が、彼女の日々のモチベーションとなっている。
そんな熊切がグラビアアイドルとして本腰を入れ始めたのは、所属していたアイドルグループ「チェキッ娘」が解散した20代の半ばをすぎてから。当時のことを振り返ると「遅咲きだったので、焦りもありました」と話す。
「私、食後にお腹がポコっと出るんですよ。それがコンプレックスで、今はもちろんしないのですが、撮影前には下剤を必ず飲んでいました。下剤って常用していると癖になって、飲まないと便秘になってしまうからますます薬の量を増やすことになったり。自分の身体のことを全然考えていなかったな…と後悔してます。
それに『痩せる』という情報には、すぐに飛びついていました。中でも『お菓子だったらお腹が出ない』という変な噂を信じ込んでしまい、一時期食事は摂らずにスナック菓子やチョコレートなどばかり食べていたことがあります。むしろ肌が荒れてしまって、さんざんでしたけどね(笑)」
当時流行していたダイエット薬に次々と手を出し、極端な食事制限を繰り返す日々。
「痩せていることが美しい。細いことが当たり前」という強迫観念に追い込まれていた。
「きれいと言われている人たちはみんな細かったので、とにかく細くなきゃいけない、って。食事はまともに摂らなくて、摂るのはダイエットサプリくらい。一番ひどいときは、下剤じゃもう出なくなってしまい、浣腸をしてまで出したりとかもしてました」













