気になる独立1年目の収支は……

──エハラさんも「独立最高!」と手放しで言っているのではなく、「向き不向きがある」ともおっしゃっていますよね。

ほんまそれなんですよ。僕は向いてましたが、「この人は絶対ムリやろ……」と思うタレントさんもたくさんいます。自分で動くタイプじゃない、人に任せる、お金の知識がない──そういう人が独立するとトラブルも多くて、持ち逃げや詐欺に遭ったという話もよく耳にします。だから僕も細心の注意を払っていますね。

エハラ氏が「独立して一番やりたかったこと」という舞台「ザ・ミュージカルマン」
エハラ氏が「独立して一番やりたかったこと」という舞台「ザ・ミュージカルマン」

──この1年間スケジュールがびっしり埋まったのは、自然と案件が増えたのでしょうか? それとも意図的に営業などして増やした?

独立1年目ということで、新しいお付き合いも増えるはずだし、とりあえず「来た仕事は一度全部受けてみよう」と思っていました。なのでスケジュールが空いている場合は、基本全部受けてましたね。もちろん、中にはお断りさせていただいた案件もありますが。

──仕事を「受ける/受けない」の基準はどこにあるのでしょう。

基本的には「楽しそうなもの」は受けていて、「お金を稼ぐためだけの仕事」は受けないようにしています。たとえば、この先自分が使わないであろう商品のPRとかはお断りしていて。あと「やりがいがあるか」「スキルアップにつながるか」など、自分を高められるかどうかも基準にしていますね。

──そうした案件をこなしながら、舞台にも出て、YouTubeも開設して音楽制作もしていますよね。

僕としては「自分が楽しいと思えるものだけ」を毎日並べているような感覚です。

本当は職人的に「お笑い」だけを追求する芸人が一番かっこいいと思ってるんですけど、僕はそうじゃない。ほんまに飽き性なんですよ(笑)。「今日はダンス、明日は歌、明後日は芝居、その次の日はお笑い」みたいに続けていきたい人間なんです。その点も、フリーになってからは調整しやすくなりましたね。

──とすると、年収の面にも結構変化があったのでは?

そうですね。単純に働く量がめちゃくちゃ増えたので、倍増はしていると思います。もっとかな? 収入額はあまり気にしていないタイプなので、ざっくりですが(笑)。ただ、出ていくお金も増えていますね。

たとえば人を雇っているので、人件費として月100万円くらいは使ってますし、設備投資もしています。

PCを新しくしたり、撮影機材を買い替えたり、録音機材のグレードを上げたり……。ちゃんと投資することで、今やっている「楽しいこと」のクオリティを全部2~3段階上げていきたいんです。