独立1年目を振り返って「デメリットはひとつもない」
──昨年11月30日の吉本興業退社から、もうすぐ1年が経ちます。仕事やプライベートで、この1年はどんな変化がありましたか?
エハラマサヒロ(以下、同) 仕事の面でいちばん大きいのは、やっぱり「確認ごと」がなくなったことですね。
事務所に所属していると、何をするにもまず会社に確認しないといけないじゃないですか。「これやっていいですか?」って、お伺いを立てる必要がある。
たとえば、たまたまロケに遭遇して映像に出た場合にも「これは放送していいですか?」と会社に確認しなくちゃいけないわけですよ。企画を思いついてやろうと思っても会社に確認してから待つ時間がけっこう長い。待っている間に熱量が冷めてしまったり、
──コンプライアンスが重視される時代なので、会社としても慎重にならざるを得ないですよね。
そうなんですよね。ただ、なかなか返事がない場合も多くて、中には「黙ってやっちゃえ」という人もいると思うんですけど、僕はそれがモヤモヤするタイプなので筋は通しておきたかった。
でも今は、すべて自分の判断で動けます。だからスピードも出るし、ノンストレスで決められる。この感覚は僕の性格だけでなく、今の時代にもすごく合っているなと思います。
──1年前、吉本退所直後のインタビューでも、「時間がかかることで熱量が冷めてしまうのがつらい」とおっしゃっていましたよね。
去年お話ししたときに言っていた「こうなったらいいな」というイメージと、実際にフリーになってからの現実が、全然ズレてないんですよ。「思ってたんと違うな……」と感じることが、本当にひとつもない。
──生活スタイルはいかがですか?
スタイルそのものは変わってませんが、この1年は本当に忙しかったですね。営業もしてないのにスケジュールがずっと埋まっていて。家族との時間は減りましたが、代わりに「地方仕事の前日はオフにして家族旅行を入れる」など、時間の“質”を上げる調整ができるようになりました。
──「会社にいたほうが楽だったな」と感じる瞬間はありますか?
これがね、ないんですよ。本当にひとつもなくて(笑)。「メリット100、デメリット0」。たぶん僕が独立に向いてたんでしょうね。
でも勘違いしてほしくないのが、吉本を悪く言うつもりはまったくないんです。一般的に見れば、吉本みたいな大きな会社に所属するメリットはやっぱりたくさんあるんですよ。
たとえば「信用」に関しては、吉本の偉大さを痛感しました。個人や小さな会社だと実績がないので、取引の際に前金での支払いを求められることも多いんですよ。
実際に「ザ・ミュージカルマン2025」では2000万円以上を最初に振り込みました。それに会場を押さえたくても、吉本ならスッと通るところが、個人だと「ちょっと……」と言われたりします。



















