「残念です、骨折しています」 突然の松葉杖生活
ロケバスに乗り込もうとした瞬間、段差で足首をグニャリ。
尋常じゃないグニャリに「あ、やばい、これはやったな」と。
そう思ったものの「まあ、捻挫くらいだろう」とたかをくくっていた私に、波田陽区をイケメンにしたような整形外科医は告げたのです。
「残念です、骨折しています」という本当に残念すぎる一言を、半笑いで。
そこから、まさかの松葉杖生活がスタート。
実は、最初は「松葉杖なんて余裕でしょ」と思っていたんですよ。
なぜなら、小学6年生のときに音楽室のピアノの下敷きになって足の指を複雑骨折。
そのときに半年間くらい松葉杖生活をしたことがあったので。
だがしかし、そこには約40年という長いブランクが……。
大人になり、体重が増え、運動神経も劣化するばかりの今となっては、これがビックリするくらいしんどい‼︎
手も痛いし、脇も痛いし、なぜだか腰もやたら痛い‼︎
思うように歩けない不自由な生活にストレスを感じながら、日々、なんとか生きております。
そんな私のストレスを和らげてくれているのが『ゴゴスマ』で共演している皆藤愛子ちゃんです。
昨年、彼女は私と同じ骨折を経験。
「入浴時にはギプスを保護するシリコンカバーが便利ですよ」「松葉杖のグリップにカバーをつけると楽になりますよ」なんて、役に立つ情報を沢山教えてくれるんですよ。
そんな愛子ちゃんから「家の中の移動に便利ですよ」と薦められたのがキャスターつきの丸椅子です。
これが本当にラクでね。
ただ、油断すると椅子から滑り落ちてしまうことがあって、尻餅をついたときは痛みと情けなさで30秒間ほど絶望。
また、椅子に座って動いている今の私には、何かを出したり片付けたりするのも大仕事で。
気づけば、ドライヤーやら、美顔器やら、生活費需品がリビングの手を伸ばせば届く距離に大集合。
部屋はどんどん荒れ果てていき、ベランダではストレスの溜まった愛犬パコ美が脱糞。
この夏は、灼熱の太陽の下でカピカピに乾いていくう○こを、ボンヤリと諦めの境地で眺め続けておりました。
そんな日々の中で感じているのが「一人で生きていくことの大変さ」です。
東京で一人暮らしをスタートさせてから約30年、寂しいと思うこともあったけれど、結局は「一人が一番楽しいよね!」と自由を謳歌。
でも、それも健康を害したら終わり。
それどころか、自由を楽しんだぶん、後回しにしてきた苦労が一気に襲いかかってくるというか。
一人で生きてきた代償を今、支払っているような感覚になったりして。













