長瀬智也、渡部建……ものまねした芸能人が次々と第一線を去っていく
代役MCをきっかけに、順調に仕事を増やしていたJPだったが、状況は急転する。2023年12月の週刊誌報道を受け、2024年1月から松本人志が芸能活動を休止することになったのである。
「あの記事が出た瞬間、先々3ヶ月の仕事が一旦白紙になりました。芸人としての収入はブレイクのピーク時の100分の1くらいに落ち込んで、月5万円に逆戻り。でも、僕は売れてなかった時期が18年あったので、そこまで気にしていなかったんです。
まぁ少しの間は大丈夫だろうと。そうしたら、全然少しの間ではなくなり、松本さんのものまねはテレビでほとんどできない状況になってしまいました」
実は、松本人志だけでなく、長瀬智也や渡部建など、JPがものまねをした芸能人は、なんらかの事情で第一線を退くことが多い。
「最近は、ものまね芸人じゃなく、呪(のろ)まね芸人って呼ばれています(笑)。長瀬さんという柱がなくなった後に、原口さんのさんまさんやコージー冨田さんのタモリさんなど、司会者のものまねは強いということにヒントを得て、僕は当時好感度も高かったアンジャッシュの渡部建さんのものまねをやったんです。
そうしたら『そこに目をつけたか!』って、めちゃくちゃ好評で。これでまた強いネタができたと思ったら、渡部さんもいなくなってしまいました」
他にも、伊勢谷友介、狩野英孝、兼近大樹(EXIT)、稲田直樹(アインシュタイン)、川西賢志郎(元・和牛)、最近では松尾駿(チョコレートプラネット)まで、JPの呪まね事例は枚挙にいとまがない。
「そういうことが重なって、いろんな方から『俺のものまねだけは絶対すんなよ』って、めちゃくちゃ言われています(笑)」
とはいえ、数あるものまねレパートリーの中でも、代名詞となった松本人志の活動休止のダメージは桁違いに大きい。テレビ番組からの出演オファーも、多くは「松本人志のものまね」を望むものだった。ようやく手にした代表作を封印された今、どのような思いを抱いているのか。
「これ、初めて言いますけど、松本さんの件をネガティブに思ったことはないんです。もちろん事件に対してではなく、自分の境遇に対しても。仕事も収入も激減しましたけど、こんなに紆余曲折あるものまね芸人、なんならお笑い芸人でもいないと思うんですよ。
それに、松本さんのものまねで知られて以降は、『松本さんの格好でひな壇に座っておいてください』みたいな仕事が多かったんです。それが事件の後は『松本さん以外に何かないですか?』と言われるようになり、溜めてきたストックを出せるようになったんです」
 
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        





 



























