「煙(えん)はE(いー)なもの!?の巻」(ジャンプ・コミックス34巻収録)
今回は、12月9日からお届けしている「お体大切に…!の巻」(ジャンプ・コミックス第34巻収録)の続編にあたるお話をお届けする。
前話で両さんは、人間ドックの結果が芳しくなかった部長を、両さんがあの手この手でいたぶった。だが本作では、自分もまた塗炭の苦しみを経験することになる。
なぜなら、みごと禁煙に成功した部長の命により、両さんも煙草断ちをするはめになったからだ。
この作品が描かれた1983年における日本人男性の喫煙率は、およそ66%。過半数の男性が煙草を吸っていたわけで、職場や駅、行動、食事をする施設など、ほとんどの場所が喫煙可能な時代でもあった。
健康増進法が施行された2000年代になるまで、日本は喫煙天国(吸わない人にとっては地獄)だったと言える。受動禁煙を広く防止するための健康増進法改正が行われたのは、2020年のことだ。
本作中での両さんのなりふり構わない言動を見ると、煙草というかニコチンはとても依存性の強い物質だということがわかる。ちなみに煙草と並んで嗜好品として挙げられる酒については……両さんの場合、40年間におよぶ連載期間を通してほぼ飲み続けている。
ただし、「両さん禁酒命令の巻」(ジャンプ・コミックス第103巻収録)、「両津ブレンドコーヒーの巻」(ジャンプ・コミックス第159巻収録)、「アルコール抜きすぎよ!の巻」(ジャンプ・コミックス第195巻収録)……といったお話で、幾度となく禁酒を申しつけられてはいる。
それでは次のページから、両さんが禁煙に挑んでのたうちまわるお話をお楽しみください!!



















