「お体大切に…!の巻」(ジャンプ・コミックス第34巻収録)

今回は、人間ドックで芳しくない結果が出た大原部長を、両さんがこれでもかとばかりにいたぶるお話をお届けする。

部長の健康状態はというと、胃潰瘍気味、さらに高血圧だ。中高年のオヤジとしては、別に珍しくもない症状ではある。

作中で部長は、潰瘍の原因を当たり前のように両さん=ストレスだと決めつけているが、胃潰瘍の原因としてはまずピロリ菌への感染を疑うべきで、それ以外にも喫煙や飲酒、偏った食習慣とさまざま。抗血栓薬や解熱剤、頭痛薬などの服用が胃潰瘍の原因になることだってある。

もっとも、病院からの帰路で煙草に言及し禁煙に思い至るところを見ると、自分の生活習慣によるものだという自覚はあるようだ。

なお本作が描かれたのは1983年で、日本での男性の喫煙率は66.1%に及んでいた……。喫煙行為をめぐるドタバタ劇を描いた本作の続編「煙(えん)はE(イー)なもの!?の巻」(ジャンプ・コミックス第34巻収録)を12月10日からお届けする予定なので、こちらもお楽しみに。

「煙はEなもの!?の巻」より。部長と両さんは揃って煙草をやめようとするが……?
「煙はEなもの!?の巻」より。部長と両さんは揃って煙草をやめようとするが……?

さて、両さんは仕事を終えると部長を寿司屋に誘い、酒を飲ませず魚類もいっさい食べさせないという、親身になっているふりをした嫌がらせを敢行する。そのくせ煙草を勧めるのだから、その嫌味っぷりはなんとも念が入っている。

魚卵や加工品を大量に口にしたりしなければ、魚はむしろ良質なタンパク質や脂質源であり、12月8日からお届けしている「青魚で健康管理!?の巻」(ジャンプ・コミックス第113巻収録)で述べたように、血圧やコレステロール値を下げるものも多いのだが……。
そして、さらに両さんの行動はエスカレートしていき!?

それでは次のページから、部長の健康をめぐる両さんと部長のドタバタをお楽しみください!!