月収1~2万円で苦労に見合わずも…
そうして始まった地獄の耐久レース。最初は1キロ、2キロ……と鼻歌まじりだったが、号数を重ねれば必然、過酷度は増していく。今では大谷がホームランを打つたびにフルマラソン以上の距離を走らなければならず、高校以降、ろくに運動していなかった岩田氏は完走に7時間以上を要することも。
時間的制約が大きいルールだが、岩田氏は今春に大学を卒業して以来、Uber Eatsの配達で生計を立てており、時間の融通はきく。
そして、いかなる予定よりこの罰ゲームを優先。7月にはマッチングアプリと知り合った女性と自身半年ぶりのエッチの約束を取り付けていたというが、大谷がホームランを打ってしまったため、あえなくドタキャンしている。
また、固め打ちタイプの大谷は1試合に複数本塁打を打つことも珍しくない。その場合、打った号数を足した距離がこの“アンチ大谷マラソン”で課されることになる。
実際、大谷は5月16日に14・15号(計29キロ)、6月15日には24・25号(計49キロ)を放ち、岩田氏を絶望させた。
恐怖の日々を過ごす彼がもっともキツかった瞬間はいつか。
「1日2ホームランもキツイですけど、休養日を与えてくれない連続試合ホームランがシャレになりません。今年は2回も4試合連続があってこれは完全に想定外。
だから40~43号は地獄でした。とくに41号のときは38.5度の発熱がある状態で走って、翌日の42号は31キロ地点と完走時に意識が飛びかけました。
それでも43号のときは謎の覚醒が起きて一番ペースが速かったんですよね。僕の体に何が起きてるんだろう(笑)」
人体の神秘に直面している岩田氏だが、苦労の割に反響は大きくない。この企画による収入は月1~2万円、Uber Eatsでの稼ぎを合わせても月10万円いくかどうかで、生活は苦しい。
「でも、視聴者に太いタニマチが2人くらいいて、マラソン企画に必要な食料やエナジードリンクを『ほしいものリスト』に入れておくと大量に送っていただけるので、食費に関してはなんとかなってます。逆を言うと、その人たちのせいで企画を辞められないんですが(苦笑)」