松本伊代の1番のファンは?

1993年11月12日、松本は番組での共演がきっかけで、タレントのヒロミと結婚する。その後、2人の男の子を出産。俳優・タレントとして活動する長男の小園凌央は29歳になるなど、子どもたちも大きく成長した。

――お話を伺うと、ヒロミさんと出会われたことは、仕事においても、プライベートにおいても、松本さんの人生で大きな転機だったのでしょうか。

そうですね。前向きに思えることやアドバイスをいろいろと言ってくれます。

以前、私がコンサート中に「疲れた」と、ファンのみなさんの前でポロッと言った時には、「アイドルに徹しなさい。例えば、松田聖子さんは疲れたとか言わないよね?」と言われました(笑)。

でも、時々言うことが矛盾するときもあるんです。たまに「ママ、いつまで歌ってんの」みたいなことを言うんです(笑)。でも基本的には「なんで歌わないの」「ママは素敵な曲があっていいね」みたいな感じで言ってくれます。

――お子様とは、今どのように向き合ってらっしゃいますか。

子どもたちは、もうほんとにいつの間にか大きくなってって感じで。昔は、よく私が怒ってましたけど、今はもう逆に怒られます。ヒロミさんにも怒られるし、本当に私、家で肩身が狭くて、常にみんなに怒られてます(笑)。

でも、子どもたちはいろいろな相談にのってくれます。インスタに載せる写真はこれがいいとか、息子たちはいろいろと教えてくれますね。

――松本さんのYouTubeチャンネルを拝見したところ、ファンの方が「松本さんの1番のファンは○○だね」というコメントをつけて、それに多くの方が賛同していました。「○○」はどなただと思いますか?

えー、ファンの方が書いてくださってるんですか、知らなかった。なんだろう。1番のファンは…犬? もう家のなかでずっとついてくるんです。

――「○○」はヒロミさんでしたよ!

あ~!! でも、ワンちゃんも私にとっては癒しです(笑)。

いま、前向きな気持ちで歌手活動に取り組めているという松本だが、実は歌うことに躊躇する時期もあったという。再び歌へと向き合う気持ちになったきっかけは、同期の仲間、そして急逝した後輩の存在が大きかった。(後編へ続く)

家で肩身が狭くてと話しつつも楽しそうな松本伊代 撮影/廣瀬靖士
家で肩身が狭くてと話しつつも楽しそうな松本伊代 撮影/廣瀬靖士
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取材・文/羽田健治 撮影/廣瀬靖士