いいとも青年隊の経験を活かして町おこしイベント
──顔が知られている中で、アルバイトを始めるのは難しかったのでは。
岸田 最初のうちは、「あなたは社内にいると影響力が…」などと言われ、面接で落とされることもありました。その後、倉庫の仕分けの日雇いバイトをするようになりましたね。職場では、わざとあごをしゃくれさせて変顔して、岸田健作とバレないようにやり過ごしていました(笑)。
逆に、長期バイトのときは周りも気を遣ってくれていたのか、逆に誰も話しかけてこなかったです。今のように写真を撮られてSNSで拡散されるとかがなかったので、それも良かったのかな。
バイトをしたことで、「俺、落ちぶれたな」とは思わなかったです。今、頑張ればお給料でマイクが買える!と思うと、辛くはなかったですね。
──ホームレスを経験したことを週刊誌で明かしたのも、意外なきっかけだったそうですね。
岸田 はい、ホームレス経験を世間に公表するつもりはなかったんですが、今の事務所で映画の主演をすることになり、たまたまとある出版社の方に映画の売り込みに行ったことがキッカケでして。
映画の話は全く興味無さそうで聞いてくれなかったんですが、雑談の中で、「芸能界やめて今まで何してたの?」って聞かれて、素直に「代々木公園でホームレスしてたんです」と答えたら、「その話、めちゃくちゃ気になる!詳しく聞かせて」となって…。気づいたら記事になっていましたね。
そのタイミングで、『笑っていいとも!』の最終回のテレフォンショッキングにゲスト出演されていたビートたけしさんに「ホームレスになった岸田健作」とイジって頂けました。
─―現在は、町おこしイベントも手がけているそうですね。
岸田 音楽活動をしてきた延長で、いいとも青年隊の経験を活かして、地域を盛り上げたいと思いまして。「笑っていいとも!」をもじって、たとえば佐賀だったら「佐賀っていいとこ!」っていうふうに、その地域ごとのいいところをPRできるような活動をしています。
イベントでは僕自身がMCをやって、ウキウキウォッチングを踊ったり、ライブをしたり。7月には川口、9月には町田でイベントを開催する予定です。
イベントの企画についてはまだまだ模索中で、日々反省だらけですが、今後はテレフォンショッキングや曜日対抗選手権とかを取り入れて、いいとも世代の方が楽しめるようなお祭りにしていけたらと思っています。