「毎月のように心身の変動に悩まされていたのかな」
遠野さんは元々Instagramやブログを頻繁に更新していたが、6月27日を最後に更新が途絶えている。最後に表舞台に出たのは6月13日に配信されたトークバラエティ番組『Mr.都市伝説 関暁夫の裏都市伝説』だった。
13日配信のこの番組では「芸能界の闇」について語る回だった。共演した「実話ナックルズ」編集部のバーガー菊池氏は言う。
「収録は今年3月末でした。この時の遠野さんはかなり体調が悪かったようで起き上がるのもやっとと言っていました。ここでお会いしたことをきっかけに、その直後の4月に弊誌のインタビュー記事にも出ていただきました。
この日は逆に体調が戻ったようで、とても元気でした。今にして思えば毎月のように心身の変動に悩まされていたのかなと思います」
遠野さんといえば、6歳頃から児童劇団に所属し子役として活躍。1991年に『超人戦隊ジェットマン』で俳優デビューした。
1995年にドラマ『未成年』や、大河ドラマの『八代将軍吉宗』に出演し、その確かな演技力が話題となった。特に『未成年』では、いしだ壱成さん演じる主人公・ヒロに強い思いを寄せる難しい役を演じて、視聴者に鮮烈な印象を残した。
そして1999年の19歳当時に2000人の中からNHK朝の連続テレビドラマ小説『すずらん』のヒロインに抜擢された。当時、取材した芸能記者は言う。
「清純派女優として売り出されてヒロインに抜擢されましたが『印象的な強い目』だと当時のプロデューサーも話していました。
しかし、後になって彼女自身がこの当時、遠野さんと同い年の娘がいる男性と同棲していたと暴露し、さらに事務所社長からは『歴代のヒロインでこんなに私生活が乱れていた女優はいない!』と激怒されたという話もありました」
その後、2001年には映画『日本の黒い夏─冤罪』で日本映画批評家大賞新人賞を受賞。その演技力がプロにも高く評価された。
2002年公開の映画『海は見ていた』では遊女役を熱演し、初ヌードを披露するなど女優としての覚悟を見せた。その当時のインタビューなどではこのように答えていたと芸能記者は言う。
「『役柄の感情の出し方のバランスがわからなくなり涙が止まらなくなることがある』と言っていました。そして『海は見ていた』の熊井啓監督からは『泣いたら泣いただけ下手になる』と言われたことや、役にのめり込みすぎてとても疲れたとおっしゃってました。
『破天荒でありながらどこか刹那的で繊細な一面もあり、魅力的な女優さんでした』とも言われていました」