「カップメンバトルの巻」(ジャンプ・コミックス第158巻収録)
今回は、中川の会社に請われて、両さんがカップラーメンのご意見番を務め、さらにはさまざまな新製品を提案していくお話をお届けする。
カップ麺を常食とする両さんならではの(!?)、驚くべきアイデアの数々をお楽しみいただきたい。
そして本作の中でも特に驚くべき点は、両さんが考案した製品の中に、缶入りラーメンがあったことである。これは缶入り、ペットボトル入り飲料などの“自動販売機王国”である日本ならではの発想ともいえるが……実はこの「缶入りラーメン」、のちに商品化が実現している。
ただし、麺が伸びてしまうのを避けるため、麺はこんにゃく由来のものが主流だという。だが近年、小麦麺を採用した製品も登場しているようだ。
また、同じく両さんが提案した「三色パン」ならぬ「三色ラーメン」は、3種の味のラーメンが3つに区分けされたカップに入っているというもの。容器のコストやお湯を3度に分けて注がないといけないと課題が多そうだが、複数の味のスープが付いているところなどは、現代なら「味変」できる製品として成立しそうだ。
ちなみにカップラーメンの自動販売機そのものは、給湯機能つきで実在している。ドライブインやフェリーの船内などで見かけたことがある方もいるのではないだろうか。また昭和の時代には、カップ上部の蓋を剥がさずとも給湯可能な、蓋を突き刺す管付きの日清「カップヌードル」自動販売機……なんて代物もあった。
それでは次のページから、両さん考案のカップラーメンの数々をご堪能ください!!