「彼女自身からしたら甘えたかったけど甘えられずにいたのかもしれない」
30代になって事務所の移籍などのタイミングでバラエティ番組などにも出演し、恋愛遍歴の披露などをするように。そして2013年と2014年には摂食障害や実母からの虐待などを告白する自叙伝を出版。
その当時、週刊誌の対談企画や番組などでも数多くの共演経験があるテリー伊藤氏は言う。
「一度に7股とか、3度の離婚も全部スピード離婚とかさ、恋愛遍歴が多いとかいうと言葉が強いんだけどね、とてもサービス精神が旺盛で機転のきいた方だったから、俺がずけずけと聞くことにも、なんでも答えてくれましたよね。
こちらが求める回答を惜しげもなくしてくれるんですよ。『エッチしたら(家から)すぐ帰ってほしい』とか『基本的に1回しかしないし!』とかですね」
だが、そんなぶっちゃけトークをする中で、テリー氏はこんな思いを感じたようだ。
「男性との恋愛で自分の弱さや寂しさを埋めようとしていたというかさ。彼女自身からしたら男に安心感を求めたけど得られずに、甘えたかったけど甘えられずにいたのかもしれないし、切なく感じましたよ」
前出の菊池氏は、インタビューした中で遠野さんのある言葉が印象に残っているという。
「2年ほど前まではマッチングアプリで100人の男性に会ったとか、結婚寸前までいきかけたとか、いろんなことが報じられていましたよね。でも今年の4月にインタビューした時は『男はもういい』と言っていました。
そして『愁くん(オスの飼い猫)と過ごす時間が一番幸せ』とも。たぶん、人付き合いも最小限にしていたようで、ヘルパーさんと連絡を取り合っている程度だったのだと思います」
つい先日、遠野さんが大切にしていた愛猫の愁くんの無事が確認され、SNSにも安堵の声があふれたが、いまだ遠野さんの安否はわかっていない。
遠野さんと同じマンションの同フロアに住む住民も不安な様子でこう語った。
「ご遺体が発見されてから、しばらくマスコミが取材にきたり騒がしかったのですが、ここ最近は本当に動きもなくて…引っ越し業者などの出入りもない。部屋の前はいつも静まりかえっていますね、遠野さんの件が気になってマンションにも問い合わせたのですが、何も教えてもらえませんでした」
社会部記者が解説する。
「ご遺体は真夏日が続いていたことからかなり腐敗が進んでおり、身元確認に時間がかかっているのは事実です。ですが警察としては『事件性がない』とみている。親族や近親者が積極的に公表しないかぎり遺体の身元が公になることはなかなかない」
確かな演技と、飾らないトークで視聴者に愛されている遠野さん。彼女の行方は今もわからないままだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班