女性ジャーナリストに「女の子の友達も連れてきてほしい」と言うことも

女性の目からはどううつったのだろう。これまで10回ほど白石死刑囚と面会をしてきた女性ジャーナリスト(30代)は「なんともいえないですね」と首を振りこう話した。

「最初こそ金銭を要求してきましたが、終盤は『お金いらないから来てくれ』って。彼は『雑談』を好みました。毎回、私の着ている服を褒め、他の女性記者と2人で行くと『今日はキャバクラだ!!』と破顔する。差し入れのおねだりは頻繁にあり、ゲーム『女神転生』の設定集や脱獄囚が活躍する少年漫画を欲しがっていました。

『拘置所の中では好きな音楽が聴けないから、私の好きな曲の歌詞をプリントアウトして入れてください』と頼まれたこともあり、言われた通り平沢進の『パレード』などの歌詞を印刷して差し入れました」

学生時代の白石隆浩死刑囚
学生時代の白石隆浩死刑囚
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この女性ジャーナリストに積極的だった白石容疑者は「女の子の友達も連れてきてほしい」と言ったこともあったという。

「『あなたの似顔絵を描いたんです』と絵を見せくることもありましたが、それがどう見ても、髪型から似ても似つかないもので『使いまわしをしているな』と思いました。彼は饒舌ではありましたが、事件についてや、被害者について聞くと、私に対しては常にきょとんとしていた。本当に、彼が何を考えていたのかは、最後までわかりませんでした」

記者によって“顔”を使い分けていた白石死刑囚、すべてを闇に閉じ込めたまま、シリアルキラーは絶命した。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班