候補者、SNSでは石丸氏のようにはバズらず…
石丸氏は1日に6カ所、多いときには10カ所の応援に駆けつけている。石丸氏の演説はどれも10分程度で、候補者が話す前に行なわれることが多く、「実力で選んでいます」「仕事がしっかりできるだろう。その目線で選んだ」と力説するケースがほとんどだ。
再生の道の街頭演説を聞きにきたというZ世代の20代男性は、演説が始まる前に記者に対して「石丸さんのファンで演説を見にきた」と明かす。
「SNSで石丸さんの動画が回ってきて、都議選へのイメージがクリアになった。スマホヘビーユーザーの若い世代にとってみれば、石丸さんは一番距離が近い政治家で、ヒーローみたいな感じ。今の政治のダメなところにとことんツッコんでいく姿がカッコいい。
自民党は裏金問題があって悪いイメージだし、ほかは何をしているのかがわからない。政治は腐った印象があって、それを変えて新しい風となるのが石丸さんだと友達とも話し合っています」
そう語るものの、石丸氏の演説が終わって候補者の演説になると男性の姿はどこかへ消え去っていた。
石丸旋風は、候補者にとって逆風となってしまうのか。石丸氏は今夜も都内各所の応援へ回る。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班